写真からも、ご想像がつくように、本日のテーマは……
『カビっ!!』
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ページトップに、見るもオゾマシイ真菌(カビ)写真を持ってくるのもいかがなものかと思い、キノコを載せてみました。
真菌類には、キノコや酵母、チーズの青カビなど人間にとって無害どころか有用なものもありますが、お掃除対象のカビは、匂いも不快ですし、アレルギーや、疾病の原因となる有害なもの。
日々のお掃除でも、防カビ対策は取り入れたいものです。
目次
そもそも、ウィルス、細菌、真菌の違いは?
ウイルス
多くのウィルスは、タンパク質と核酸からなり、細胞をもちません。そのため、ウィルスは自己増殖できず、他の生物に寄生(感染)して増殖します。
ウィルスは、基本構造が単細胞生物。生きるための最小限の機能を一つ一つの細胞に持っているため、子孫を残すには分裂で事足ります。
細菌
細菌は、ウイルスと違い、細胞があるため自己増殖します。
栄養があって一定の条件がそろえば自己増殖できるので、生物以外のもの、たとえば調理後の食品で増殖して、食中毒を起こすといった害も生じます。
細菌による感染症の多くは、抗生物質を投与することで症状を抑えることができますが、抗生物質などの抗菌剤に対する抵抗性が著しく高くなってしまった耐性菌もいます。
真菌(カビ)
一般的には、菌類はキノコ、酵母、カビと呼ばれる生物の総称であり、細菌と混同しないよう『真菌』とも呼ばれています。
真菌の場合、基本構造が多細胞生物ですから、生殖には専用の細胞を作るなど、子孫を残す仕組みも、細菌より複雑です。
真菌には、酵母のようにアルコール飲料や味噌、チーズなどの酪農品製造に欠かせない有用なものも多くありますが、ヒトをはじめ種々の動植物に悪影響を与える病原菌もあります。
いぜん、カビが増殖する条件と、カビを防ぐ環境作りに関して書いた記事があるので、興味がある方は、過去記事も読んで頂くと良いと思います。
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カビ対策も、ふだんのお掃除に取り入れたい
すでに生えてしまった真菌は、お掃除で取り除かなければなりません。
水洗いしにくい場所ならエタノールスプレーを使って拭き取り、洗剤を洗いながせる浴室のような水周りなら、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)といった漂白剤、市販のカビ取り剤などを使って、物理的に真菌を取り除く、掃除をする必要があります。
消毒用エタノールは、あらかじめ精製水で希釈されているため、すぐに拭き掃除に使えるメリットがあります。写真はスプレーボトルに入っているタイプなので、スプレー容器に移す手間も要りません。
ただ、今後、精油を使って掃除用途に自家製スプレーを作りたいという時は、精製水の配合を変え、自由な濃度に調整できる無水アルコールのほうが便利です。
漂白剤は、カビ取り洗剤としても使われています。
洗濯槽の洗浄で酸素系漂白剤を使われるのも、洗濯槽のカビ汚れを取る目的があるからです。
参考;酸素系漂白剤(粉末)を用いて浴室でカビとりをする場合
浴室で酸素系漂白剤を用いてカビ汚れを取るときは、酸素系漂白剤(粉末)1、重曹1、40度ぐらいのぬるま湯0.5程度の割合で、ペースト剤をつくり、カビ汚れがある部分に塗り、ラップをかけて数時間放置して、流し洗いします。
市販のカビ取り剤を利用する場合は、その商品の説明下記に従ってください。
掃除後はカビ防止を考慮する
せっかく掃除しても、放っておくと、また真菌が生えてしまうかもしれないので、ふだんのお掃除から、防カビ効果のあるものを使いたいですよね。
でも、市販のカビ取り剤や、漂白剤を使ってのお掃除は、日常的なお手入れには強すぎます。
市販のカビ取り剤は、とても強力な成分を含んだものが多いですから、日常的な掃除に使うのでは掃除対象を痛めてしまいます。漂白剤とて、ふだん使いの洗剤ではありません。
カビが生えにくい環境を実現するため、市販のお風呂用洗剤のなかには防カビ効果をプラスしていることを謳っている製品もあります。防カビ効果を目的にするのなら、防カビ効果を謳うものがベストですが、人には好みがありますから、その商品が気に入るとも限りません。
【防カビ・プラス浴室用洗剤例】
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また、私のようにナチュラルクリーニングをしていて、ふだん、風呂掃除を重曹やセスキ炭酸ソーダといったアルカリ剤と、クエン酸や酢を用いてやっている場合も、防カビに対しては、何らかの対応を打つ必要があります。
ただ、浴室用洗剤に防カビ作用がプラスされていても、洗い流す掃除ができない場所への防カビ対策をしたいのなら、別途、防カビ・スプレー用意する必要があります。
もし、水周りにも、そうでない場所にも使える防カビ・スプレーが自家製できるのなら、試してみたいと思われる方もいらっしゃるのでしょうか?
掃除でも使われるエタノールと精製水、防真菌作用を持つ精油を使うことで、水周りにも、そうでない場所にも使える自家製アロマ防カビ・スプレーが作れるんですよ(*^_^*)。
というわけで、まずはレシピを掲載します。かなり、しっかりした防カビ・スプレーが作れるレシピです。
自家製アロマ防カビ・スプレーお勧めレシピ
材料
●無水エタノール 60ml
●精製水 40ml
●スプレー容器 100ml以上。振って混ぜられると便利なので余裕をみる
●精油4ml
グレープフルーツ精油 25滴
ティーツリー精油 25滴
ペパーミント精油 15滴
クローブ精油 15滴 計80滴(精油1滴=0.05ml)
作り方
手順1;スプレー容器に無水エタノールを入れます
手順2;その後、精油を加え、よく振り、まぜあわせます。
手順3;手順2で作った無水エタノールと精油の混合液に精製水を加え、よく振り混ぜ合わせれば完成です。
容器は、市販のスプレータイプのお掃除用洗剤などの空き容器でも構いません。
よく水洗いした後、エタノールでも殺菌して使うようにしましょう。
う~ん、ネット上の記事でもいろいろなレシピを見るけど・・・・?
ネット上には、エタノール、精製水、精油を使った自家製アロマ防カビ・スプレーのレシピがたくさん見つけられますが、割合も使われる精油の種類も違いがあるものが多く、『う~ん。どうしてなんだろ?』とか、『う~ん。どれがいいだろ?』と悩まれる方もいらっしゃると思います。
記事の多くが、レシピを掲載しているだけで、どうして、そうなるのかという理由を説明してくれていないので、自分が自分の使い勝手が良いようにアレンジするのも難しいですよね(^_^.)
今回、私が掲載したレシピは、『もっと身近にアロマセラピー 森広子著』から引用させて頂きました。
出典も分からないレシピをお見本にして、自家製アロマ防カビ剤の作り方を勉強するより、お見本のレシピの出典が、はっきりと分かるものものほうが良いと思ったからです。
誤解がないように書いておきますが、この書籍はDVDのパッケージよりも少し小さなサイズで、ページ数は130程度と、アロマ関連の書籍としては、たいへん薄いものです。
スキンケアから掃除まで、さまざまなレシピが掲載されていますが、どうして、その精油を選んだのかといった詳しい説明書きはありません。
そのレシピを見て、どうして、その精油が使われているのかという理由に検討がつく方か、レシピさえ分かれば理由は知らなくても良いという方向けの本です。
ただ、ネット上には、『それ、精油を使った防カビ剤としては、ほとんど役に立たないじゃん』と思うようなレシピも多いのに対し、このレシピは自家製アロマ防カビ剤としては、お見本のようなレシピです。
もしかしたら、アロマに詳しい方のなかには異を唱える方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、『うぉーこの人は、掃除分かってるぅ~~』と思いましたよ。
主眼が、まさに掃除、防カビなんです。どうしても、主眼が、スキンケアやリラックスへの比重が傾きがちな精油レシピのなかで、防カビとして使えない防カビスプレーらしきものではなく、防カビとして使えることを前提にしています。
ある意味、説明書きに乏しい書籍としては、ちょっとチャレンジャーなレシピではあるのですが。
この辺の理由も含めて、自家製アロマ防カビ・スプレーを作るための考えを学ぶために、『例』にするには、意味のあるレシピで、記事で取り上げさせていただくことにしました。
レシピの意図、意味が理由が分かるようになると、さまざまなレシピをもとに、自分好みの自家製アロマ防カビ・スプレーも作れるようになります。
レシピだけでなく、どうして、そのレシピなのかという理由に興味がある方は、続きの記事のアップを楽しみに待っていてくださいね(*^_^*)。
参考文献など
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