洗濯物の部屋干しが増える季節、衣類の匂いが気になるケースも増えます。
今回は、嫌な部屋干し臭の原因を緩和する精油(アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイル)の使い方について書きたいと思います。今回は、抗菌作用を持つ精油を1本、用意すればよい一番お手軽な方法です。
目次
そもそも、部屋干し臭の原因って?
天日干しでは、おもに紫外線に殺菌効果が期待できます。
私は、もともと伊豆、温泉場の出身なのですが、公用温泉などに紫外線を利用した殺菌機が置かれていたりするのも、紫外線の殺菌力が実証されているからですね。
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さて、洗濯の話に戻します。
洗濯機の洗濯槽は、洗剤の石鹸カスや洗濯物に付着した汚れが残り、それられを栄養にカビや雑菌が生えやすい状態になっています。
洗濯槽を定期的にお掃除しているつもりでも、洗濯槽の裏はいつでも湿気に晒されている状態ですから、雑菌やカビとまったく無縁とはいきません。
一々解体して掃除するわけにもいかない洗濯槽の裏側には、石鹸カスや、衣類の汚れなどが残ってしまっていて、これらをエサに菌やカビが繁殖します。もちろん、こうした雑菌類は、洗濯物にも付着してしまうことになります。
さらに、衣類自体にも、洗濯で落ちきれなかった皮脂やアカなどの汚れなどが溶け込んだ状態で残ってしまうことがあります。つまり、汚れ落ちに難があった衣類そのものも、雑菌類が繁殖するエサがある状態なのです。
天日干しなら、おもに紫外線に殺菌効果が期待できますから、菌の繁殖は抑えられます。
でも、湿度が高い季節の部屋干しでは、なかなか乾かない洗濯物上、洗濯でついてしまった雑菌が、衣類の残り汚れをエサに繁殖、匂うことになってしまうのです。
そのため、部屋干しをするときは、菌の繁殖を抑える工夫をしてあげると、部屋干し臭対策になります。
洗濯物を干す間隔をあけ、風通しをよくしたり、洗濯物に扇風機などの風を当ててあげたりするのもよいのですが、アロマテラピーで使われる製油(エッセンシャルオイル)には、菌の繁殖を抑える作用が期待できる種類もあるので、これを利用するという方法もあります。
すすぎに抗菌作用を持つ精油と水を加える
洗濯するとき、柔軟剤入れに、水と抗菌作用を持つ精油を数適垂らすだけで、菌の繁殖を緩和でき、部屋干し臭対策になります。
水道水を使って洗っている洗濯物に、すぐに使う方法ですから、保存といった観点も必要ないので、精油を垂らす水も精製水でなく、水道水で構いません。
この時、使う精油の種類は、成分から、抗菌作用があるものを選びますが、抗菌作用が高くても、オレンジスイートなど、色のついている精油は洗濯物には適さないため、避けるようにします。
洗濯物にお勧めの基本の精油
ここで言う『基本の精油』とは、日本アロマ環境協会(公社)が主催するアロマ検定で出題される31種(2級の10種、1級で追加される21種)の精油に準拠しています。
洗濯物にお勧めの基本の精油は、ラベンダー、ペパーミント、ティーツリー、ユーカリ、ゼラニウムです。
これらは、初心者向けのセット、アロマ検定用のセットにも含まれている精油なので、コストパフォーマンスも良く、手に入れやすいため、掃除洗濯にも使いやすいです。
香りには、好き嫌いがあるので、必ずしも抗菌作用が高い順に使われるというものではありませんし、これらはどれも、お掃除でも使われる抗菌作用が期待できますから、お好きな香りのものを選んだらよいと思います。
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この31種からは外れますが、パルマローザ、ローズウッドなども洗濯に好まれる精油です。
ただ、ローズウッドは、資源保護の観点から生産が中止される動きが出ていて、取り扱っていない精油専門店、精油メーカーも増えています。
【パルマローザやローズウッド例】
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お勧めの基本の精油おもな成分と作用
製油の成分比率は、参考資料によっても±10%程度の差が生じるので、目安だと考えてください。
ただ、含まれるおもな成分に違いはありません。
>>参考資料『カラーグラフで読む聖油の機能と効用』三上杏平著
ラベンダー(ラベンダートゥルー・真性ラベンダー)
ペパーミント
ティーツリー
ユーカリ
ゼラニウム(ローズゼラニウム・ゼラニウムエジプト)
参考書籍など
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