私は、過去に、トイレ掃除の番外編として、重曹の消臭剤の作り方について書いています。
これは多くのナチュラルクリーニグの書籍でも紹介されている方法で、ネット上のナチュクリ関連のブログでも、現実に実践している方が多い重曹用途のひとつです。
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いぜん、Amazonで、ある重曹製品のレビューを眺めていたところ、『余計なお世話ですが』という前おきをした上で、『重曹はアルカリ性であり、トイレの匂いはアルカリ性だから、重曹で消臭剤を作っている置いている人は無意味なことをやっている』という内容のことを、書いている人がいました(^_^.)
やっている人間が多いというのは、意味があるからだと考えて、ちょっと調べれば、おかしなことを書いていることに気づけたのかのかもしれないなと思うのですが、このレビューは重曹になぜ消臭効果が期待できるのかという意味を、根本的に、はきちがえています。

もし、重曹自体がアリカリ性だからという理由で消臭効果が語られるのなら、他のアルカリ剤でも消臭効果が語られると思いませんか?
でも、実際は、他のアルカリ剤ではなく、重曹が使われている。
なぜかというと、重曹の消臭効果は、重曹の『緩衝作用』という働きを利用し、アルカリ性の洗剤のどれもに、緩衝作用があるわけではないからなのです。
というわけで、今回は、重曹の緩衝作用と匂い対策の関係性について補足しておきたいと思います。
さまざまな重曹の活用法を提案したのはアームアンドハンマー(アームハンマー)
【アームアンドハンマー製品】
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米国の老舗重曹メーカーに、『アームアンドハンマー』という企業があります。
重曹は、ベーキングパウダーの一種ですから、米国では古くからクッキーやパンケーキを焼くのに、重曹が用いられてきました。
そして、この会社は、重曹のさまざまな活用法を提案してきました。
そのひとつが、重曹の緩衝作用を利用した消臭方法で、米国では、冷蔵庫、ゴミ箱、トイレ、下駄箱など、さまざまな場所に、重曹をで匂い対策するという方法が広く浸透するようになります。
そして、米国の重曹活用法を学んだ日本人も、ナチュラルクリーングで、この方法を取り入れるようになったのです。
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緩衝作用
重曹自体はアルカリ性です。
ですが、重曹には、強い酸やアルカリを、中性に近づけようとする働きがあり、これを『緩衝作用』といいます。
中性はpH7程度、重曹はpH8程度のごく弱いアルカリです。
重曹は、緩衝作用によって、強い酸性も、強いアルカリ性も、ph8程度に近づけよとする(強い酸性匂いやアルカリ匂いを中性側に引き寄せる)という意味ですね。
つまり、アルカリ性の匂いでも、重曹の緩衝作用により匂いが緩和されることになりますから、重曹を消臭剤として使うという方法が提案されたのです。

重曹による消臭効果は、即効性があるものではないので時間がかかります。
ただ、重曹を皿に持ったり、容器に入れたりして、置いておける場所ならば、持続的な消臭効果が期待できます。
重曹を綺麗なビンに入れたり、飾り付けをしたりすれば、目に見える場所においても、インテリアのようで素敵です。また、アロマで使われる精油(エッセンシャルオイル)をくわえて芳香させることもできます。
効果が香りだけではない精油を利用して、トイレ掃除向きの重曹消臭剤を作る

臭また、エッセンッシャルオイルは、匂いを楽しむだけでなく、さまざまな効果があり、たとえば、ユーカリやティーツリーなどは、殺菌効果があります。
消臭剤に使う重曹に、精油のティーツリーやユーカリを垂らして、殺菌作用を付加すると、トイレを掃除するのにも適した洗剤になります。
消臭剤に使った重曹を、精油の機能も加えて、トイレ掃除用の洗剤として使えるのなら、無駄がなくていいですよね。
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