私は、もともと合成洗剤に不都合を感じていたわけではないのですが、40を過ぎてから、寝ている間に、肌を無意識に掻いてしまうといったことが増え、お洗濯も合成洗剤をやめてみたところ、効果アリ。もちろん、1回や2回で、効果が感じられたわけではないのですが、数ヶ月後ぐらいには、就寝中の無意識な引っ掻き傷もなくなりました。また、時々、顎の下あたりに出てしまう吹き出ものも、出なくなりました。

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洗濯とは結びつけていなかったのですが、石鹸洗濯、試してみたら、原因は合成洗剤だったわけです。衣類だけでなく、寝具の枕カバーや、布団カバー、シーツといったものの洗濯も、影響していたのだと思います。
何らかの肌トラブルを抱えている方は、一度、石鹸洗濯を試してみるもの良いのではないなかと思います。

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ただ、石鹸洗濯は、少々、面倒ながあります。そのため、洗濯でも合成洗剤をやめ、石鹸洗濯をはじめる場合は、まず、石鹸洗濯の特徴を理解することも大切です。

 

そもそも石鹸とは?

『石鹸』は広義には、汚れ落としの洗浄剤一般をさしたり、顔や体を洗う化粧石鹸のイメージも強いと思います。石鹸の定義は、異なる分野学会により違いがあり、統一されているわけではないのですが、国内製品の表示に関わる医薬品医療機器等法の成分名においては、『合成洗剤』、『複合石鹸』、『石鹸』の3種類に分けることができます。
このうち、製品の表示で『石鹸』と表示することが許された製品が、いわゆる『無添加石鹸』、『純石鹸』であり、その成分は、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムです。

石鹸の成分;脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウム

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石鹸は、固形タイプと液体(ゲル状)に分けられます。固形石鹸は、植物や動物の油脂の脂肪酸と、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させて作ります。そのため、固形(粉末にされたもの含む)の無添加石鹸の主成分は脂肪酸ナトリウムです。

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一方、苛性カリ(水酸化カリウム)に反応させると、水溶性のゲル状の石鹸を作ることができます。そのため、液体洗剤成分には、脂肪酸カリウムが含まれているのです。
写真は、液体の洗濯洗剤の背面から取った写真ですが、医薬品医療機器等法の成分名において石鹸と認められている成分(脂肪酸カリウムや脂肪酸ナトリウム)を35%を閉めています。こちらは液体なので、残りの成分は水です。

 

石鹸洗濯のバロメーターは泡立ち

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石鹸洗濯は必ずしも、洗剤のパッケージに書いてある分量を使えば良いというものではありません。もちろん、パッケージに書いてある容量はガイドラインになりますし、規定容量より少ない量で洗濯するのはご法度です。
というのも、石鹸洗濯は、石鹸の量が少ないと、汚れ落ちも悪くなりますし、洗濯物が黄ばんでしまうからです。そのため、適正な量を使って洗う必要があるのですが、この適正量というのが水質にも左右されます。

水の硬度が高いと泡立ちが悪くなる

石鹸は水の硬度が高いと泡立ちが悪くなるという特徴がありますから、環境によっては、洗剤の量を調整しなければならないのですね。そのため、目安にするのが、泡立ちです。
洗濯機のなかで、泡がモコモコと洗濯物を包んでしまうぐらいの泡立ちで洗うのが石鹸洗濯。逆に、こうした泡が立たない状態は、洗濯のための石鹸が足りない状態だといえます。

この場合、標準の分量よりも、大めに石鹸を投入することになります。

 

泡消し機能がある洗濯機は石鹸洗濯に向かない

現在の洗濯機のなかには、泡立ちが大きいと、泡消しのための水が注入されてしまう機種があります。こうした機種は、そもそも石鹸洗濯に向きません。機種によっても機能の差異があるため、機種ごとに、石鹸洗濯をしている方が、どのように工夫しているか、ネットなどを使い調べて対応することになります。

 

斜めドラムの場合は高水位で

我が家も斜めドラム式の洗濯機なのですが、もともと斜めドラムや水平ドラムや縦型の全自動洗濯機に比べ、節水機能に優れているという特徴があります。ただ、石鹸洗濯の場合は、少なすぎる分量の水では、石鹸が溶けにくくなりますし、結果的に、泡立ちにも支障がでます。そのため、斜めドラムは高水位に設定して洗濯するほうが無難です。

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粉末石鹸と液体石鹸どちらがいいのか?

比較する洗剤の種類が違えば条件にも違いが出ますが、一般論としては、洗浄力は粉末のほうが上です。ただ、粉末タイプの石鹸は、水に溶けにくいという特徴があり、使用する洗濯石鹸、あるいは環境によっては、お湯(風呂の残り湯など)を使って洗ったり、事前にバケツなどで溶かしてから、洗濯機に投入したほうが良いという場合もあります。

一方、液体洗剤は、一般的に粉末に比べると洗浄力が落ちますが、水に溶けやすいため、洗濯ものに溶け残りの石鹸カスがつくなどのトラブルを避け、使い勝手が良いなどの特徴があります。

水に溶けやすい粉末タイプも出ている

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ただ、現在では、水に溶けやすい粉末洗濯石鹸も出ています。私が今現在使っているエスケーの『うるおい、洗濯せっけん』も、そのひとつです。粉というより、スティック(縦長の粒状)になっています。アマゾンのレビューにもあるように、溶け具合は抜群。

関東在住という気候気象的な条件もありますが、私は、冬の間の洗濯を水で行っても、溶け残りが出たことはありませんでした。
また、液体洗剤も合わせて使ったりしています。タオルなど目に見える汚れがつきにくいものは液体洗剤といった使いわけもできますが、私の場合は、粉末洗濯石鹸がメインで、液体は匂い対策に使っています。

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石鹸の匂いについて

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液体洗剤のほうはミヨシの『そよ風』を使っています。粉末石鹸を無香料にしているので、あえて液体石鹸は香りがあるタイプを選んでいます。
石鹸は無香料といっても、こと、洗濯直後は石鹸本来の匂いが残るものが多いです。この匂いを説明するのは難しいのですが、化粧石鹸のような良い香りではなく、『匂い』といったほう良い代物です。
気にならない方も多いですが、私のように、気になる方もいると思います。

時間が経つと、当初の匂いが抜け、布地が、まさに無香料といった状態になっていきます。ただ、無香料の粉末石鹸に、ちょっと香料の入った液体洗濯石鹸を加えてあげると、粉末石鹸特有の匂いが、洗濯直後から抑えられるので、私はこの組み合わせが気に入っています。
洗濯物に香りをつけたいわけではなく、匂いを抑えたいだけので、エッセシャル(アロマ)オイル、あるいはそれを無水アルコールや精製水で薄めたエッセンシャルウォーターの類だと、ちょっと匂い強すぎるのです。

 

部分洗い、小物洗いには固形石鹸も使われる

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襟や袖といった部分洗い、小物洗いには固形石鹸も便利です。写真の固形石鹸は、台所石鹸となっていますが、皿洗いにも活用されるものですが、付近や雑巾といった小物の洗濯にも使えますし、服の部分洗いなどにも使えます。固形石鹸ですから、成分は脂肪酸ナトリウムの純石鹸です。

 

石鹸洗濯はコストパフォーマンスは優れているとはいえない

さまざまな洗濯石鹸を比較していただけると分かると思うのですが、今は、ドラッグストアなどでも、非常に安価に合成洗濯洗剤が売っているので、石鹸洗濯は割高感が否めません。

>>さまざまな洗濯石鹸

それでも、私は、肌の痒みや吹き出ものが出るのが嫌なので合成洗剤には戻れません(~_~)
一度、石鹸洗濯をはじめると、洗剤を使い切るぐらいまでは、試してみる方が多いと思うのですが、その後、石鹸洗濯を続けるか、どうかの判断は、肌の問題に直結していると思います。
合成洗剤でも、石鹸でも、肌に問題がないのなら、コストパフォーマンスに優れてたものを選ぶ人も多いでしょうし、肌トラブルが合成洗剤をやめることで改善されたのなら、多少、コストパフォーマンスに難があっても、合成洗剤に戻れないと思います。次回は、石鹸洗濯に必要不可欠なアルカリ助剤について、その3では石鹸洗濯の具体的な手順を記事します。
 

 

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