私のように、ナチュラルクリーニング(合成洗剤を使わないお掃除や洗濯)を実践していると、アロマの精油(エッセンシャルオイル)を使う場面も増えます。
さまざまな植物から抽出された精油は、ハーブやスパイス同様除菌静菌、防カビなど、さまざまな効果を持つため、ナチュラルクリーニングの勉強をしていると、植物由来の成分が凝縮された精油分野やハーブ、スパイスの話が飛び込んでくることも多いのですね。
とはいえ、アロマのエッセンシャルオイルは、元来、香りを楽しむもの。
さまざまな香りがあり、ブレンドを楽しめるのも精油の良いところです。
スポンサーリンク
写真>>株式会社彩生舎『お昼のさわやかアロマ』と『夜のゆったりアロマ』
ところで、テレビ番組などでも取り上げられたので、認知症の症状改善に繋がったり、認知症の予防に適した香りがあるという話を聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
私も、更年期と呼ばれる年代に差し掛かったこともあり、リラックスを兼ねて使うエッセンシャルオイルには、嗅覚を通して、記憶機能を司る海馬にも良い効果をもたらす配合のものを選んで使用しています。
目次
嗅覚の衰えと海馬の衰えの関係
何らかの香りを嗅いだ時、その香りと関係した昔の思い出が蘇るという経験をしたことがある人は多いのではないかと思いますが、2000年代に入り、記憶を司る海馬のダメージと、嗅覚を司る嗅神経のダメージには因果関係があることが、認知症分野の研究で知られるようになりました。
認知症は、加齢により海馬がダメージを受け、記憶機能に障害が出ると考えられてきましたが、近年の研究では、認知症を発症する時、加齢による嗅神経によるダメージが先行し、この嗅神経のダメージが蓄積していくと、海馬の記憶機能にもダメージを与え、脳全体の機能低下を招くというメカニズムが分かってきたのです。
ということは、嗅神経のダメージを回復することができれば、海馬へのダメージも低減でき、認知症のリスクを抑えられるのではないかと考えることもできます。そこで、臨床の場でも、この研究が進むようになりました。日本国内の、その研究分野で、もっとも有名なのが、鳥取大学医学部の浦上克哉教授が率いる研究グループです。
嗅神経は特定の香を嗅ぐと機能が回復しやすい
もともと、他の神経に比べると、匂いを司る嗅神経は、ダメージを受けても、効果的な香りをかぐことで再生しやすいことで知られています。
では、どのような香りを嗅いだら、認知症の改善、ひいては予防に期待できる効果が得られるのか?
浦上克哉教授が率いる研究グループは、臨床データと研究を重ね、日中はローズマリーカンファーとレモン、夜間は真正ランベンダーとオレンジウィートのブレンドが良いとい結果を得ています。この研究発表が、テレビ番組や雑誌などで取り上げられ、脚光を浴びたというわけです。
ローズマリーカンファーとレモンのエッセンシャルオイルの特徴
認知症の改善や、予防には、昼と夜のメリハリをしっかりつけた生活習慣もポイントです。
日中は、交感神経を活発にはたらせ、活動する時間帯。
そのため、日中に嗅ぐと良いという結果が出たローズマリーカンファーとレモンのブレンドは、交感神経を助け、頭をすっきりさせた状態で、記憶力や集中力、やる気などをサポートする作用を持つものになっています。
真正ラベンダーとスイートオレンジのエッセンシャルオイルの特徴
スポンサーリンク
逆に、夜は、真正ラベンダーとオレンジスイートのブレンドで、一日の疲れを癒し、ダメージを受けた脳や神経を休める作用を持つものが、良い影響を与えるという結果になりました。
割合や使用方法
日中のアロマの割合はローズマリーカンファー2に対して、レモン1です。
午前中に2時間以上、香りが嗅ぐのが、嗅神経の若さを保つのに望ましく、アロマ用のペンダントや、服の裏地などに貼れるアロマシールなどを利用すると、動きながら、香りを楽しむことができます。
夜の香りの割合……真正ラベンダー2に対して、オレンジスウィート1
眠る1時間ぐらい前から使いはじ合計2時間以上、香りを嗅ぐのが、安眠効果も得られ、嗅神経を若々しく保つのに良いとされています。こちらは、自動で電源が切れるアロマデュフューザーを利用するのが便利です。
ペンダントやシールなど、雑貨については、最後にまとめています。
人体に使うアロマ用途のエッセンシャルオイルは、オーガニック製品が好ましい
エッセンシャルオイルもピンキリで、さまざまな価格帯のものがあります。
掃除や洗濯用途なら、あとで流したり、人体ではないものに僅かに使うだけなので、安価なものでも構わないのですが、嗅神経、ひいては、記憶機能を若々しく保つなどの目的で使うものは、香りの質の悪いものや、化学合成されたようなものでは、効果が出ないという報告があるので、信頼性の高いオーガニックの製品がお勧めです。
精油の価格は種類によって差がある
参考>>オーガニックのローズマリーカンファー 精油単品価格帯(アマゾン商品一覧)
参考>>オーガニックの真正ラベンダー 精油単品価格帯(アマゾン商品一覧)
スポンサーリンク
参考>>オーガニックのレモン 精油単品価格帯(アマゾン商品一覧)
参考>>オーガニックのスイートオレンジ 精油単品価格帯(アマゾン商品一覧)
エッセンシャルオイルは、原材料や抽出、製造にかかる手間などで、価格帯に差が出ます。
たとえば、何種類かあるバラの精油は、昔から貴重品で、ごく一握りの貴族階級の人々から愛されてきましたが、今でも、他の精油が混じらない、あるいは、薄められていないバラの精油は、微々たる量で何万するような高級品です。
今回、ご紹介したエッセンシャルオイルのなかには、目をむくほど高価な品はありませんが、ローズマリーカンファーは、ローズマリー系の精油のなかでは、流通量が少なく、世界中で多用される真正レベンダー、日本人が好む柑橘系のレモンや、スイートオレンジに比べると、やや価格帯が高い傾向にあります。
使い勝手や、使い切る期間、オーガニック製品の価格帯を考慮すると、あらかじめブレンドされたものを購入するのもお勧め
エッセンシャルオイルは開封すると、劣化していく一方で、効果が弱まるだけでなく、酸化したり、腐敗したりします。
エッセンシャルオイルは、種類によって成分が異なるので、一概に、どれぐらいとは言えないのですが、オレンジシートはエッセンシャルオイルのなかでも、酸化が早いため、数カ月以内に使い切りたいところです。
それぞれの精油をバラバラで購入すると、それだけ分量が多くなり、使い切るのも大変になるので、あらかじめ、ブレンドされたものを購入するのもお勧めです。
認知症の改善や予防に、ご紹介したようなブレンドのエッセンシャルオイルが良いという話は、テレビ番組や、雑誌も取り上げられ、有名な話になっていますから、あらかじめ、きちんとしたオーガニック製品がブレンドした製品も販売されています。
せっかく使うのに、てきとうな製品を使ったり、使い切りにくい環境にしてしまうのも、効率的ではないので、私も、あらかじめオーガニックのエッセンシャルオイルがブレンドされた製品を使い、数カ月以内で使い切り、また、新しい製品を購入するようにしています。
写真は、私が使っている株式会社彩生舎の『お昼のさわやかアロマ』と『夜のゆったりアロマ』。
あらかじめ、ローズマリーカンファーとレモン、真正ラベンダーとスイートオレンジが2対1の割合で配合されたオガーニックのアロマです。配合された、それぞれの精油の減産国などは、製品のWebサイトに掲載されています。
アロマショップのセット商品もお得感がある
アロマショップのなかには、昼のアロマと、夜のアロマのオガーニックブレンド製品を販売していて、ペンダントや、シール、デュフューザーなどとのお得なセット商品を用意しているお店もあります。
そうした雑貨類の価格も含めて、バラバラに購入を検討すると、セット商品がお得なことも多いので、これから、いろいろ、用意しなければならない方は、セット商品などもチェックしてみると良いと思います。
参考>>アロマ用シール 単品価格帯(アマゾン商品一覧)
参考>>アロマ用ディフューザー 単品価格帯(アマゾン商品一覧)
スポンサーリンク