前回は、ダイソンの空調家電の事前知識として、機種の種類や、購入を検討する時、量販店よりも、価格が安くなることがあるダイソン公式直販ショップや、ダイソン公式アウトレットショップの予備知識について書きました。
購入を検討するとき、公式直販ショップや公式アウトレットショップで割引きセールが実施されることがあるという情報は、知っておくことに越したことがあないので、ダイソンの公式直販ショップや公式アウトレットショップについてご存じない方は、第1回の記事もご覧になっていください。
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【本当に使っている詳細レビュー】ダイソン空調家電を購入する前に知っておきたい後悔しない予備知識 ☆彡 口コミでも人気のダイソンの空調家電Pure Hot+Cool(第1回)
さて、今回は、温風、涼風、空気清浄機能というDyson Pure hot+coolシリーズの本体の核をなす3つの性能機能について書きたいと思います。
これらの話は、空気清浄機能と扇風機として使えるDyson Pure coolなど、他のモデルと共通の内容も含まれています。
目次
送風技術:物理的なファンがないのに、扇風機やファンヒーターの送風が実現される理由
ダイソンは、とにもかくにも、モーター自慢
ダイソンのCMでも、『ダイソンデジタルモーター』という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、ダイソン製品の箱には、ダイソンのテクノロジーが印刷されており、最初に、表示されるのが、『ダイソンデジタルモーター』です。
モーターで外気を巻き込んで、強力な風を発生させるというダイソンの技術は、サイクロン掃除機の開発に端を発しています。
強力な風を発生させなければならないサイクロン掃除機の性能を向上させるためには、優秀なモーターと、それを制御する優秀なプログラグラムの開発が必要で、ダイソンは高性能モーターや、その制御プログラムの開発に心血を注いできたのです。
結果、モーターで風を発生させる技術が応用できる空調家電やドライヤーといった製品開発にも乗り出したという流れがあります。
上図は、箱に印刷されている『ダイソンのテクノロジー』の部分のアップ写真です。
ダイソンはサイクロン掃除機やドライヤーなど、モーターをまわして外気を取り込み、風を巻き起こす電化製品を発売していますが、この技術に使われているモーターの種類が、『ブラシレスDCモーター』と呼ばれているものです。
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ブレシレスモーターは、『直流モーター』、『ブラシレスモーター』、『DCモーター』と略されることも多いですが、これらはプログラムで、温度や風量などを細かに制御ができます。
DCモーター自体はダイソンの特許技術ではないのですが、ダイソンはこの小型モーターの制御技術に優れています。ダイソンは、これらDCモーターの制御技術に、特許をもっており、自社製品に搭載するモーターやその制御技術に、『ダイソンデジタルモーター(DDM)』という名前をつけています。
ファンを使わず、より自然な風を送風する技術:Air Multiplier(エアマルチフライヤー)
一般的な羽のある扇風機などでは回転数を正確に制御できない交流モーター(ACモーター・ブレシモーター)が使われており、回転を細かに制御できないことから、エネルギー効率が悪いだけでなく、空気の流れに乱れが生じ、人間が心地良いと思う自然の風に近い流れを実現するのも難しいという問題がありました。
ダイソンの空調家電は、デジタルモーターを使い、モーターを細かく制御することで、風の流れに乱れを生じさせず、人間が心地良いと感じる、より自然に近い一定の風量送風を実現しています。
この詳細な制御可能なデジタルモーターを使って、ダイソンの空調家電で、人間がより自然だと感じる風を送風する技術の名称が、Air Multiplier(エアマルチフライヤー)です。
ダイソンデジタルモーター自体は、掃除機やドライヤーなど、さまざまな製品に搭載されていますが、ダイソンデジタルモーターを使った、空調家電に特化した送風技術を特にAir Multiplier(エアマルチフライヤー)と呼んでいるのです。
風量を増幅する技術;ミックスフローエンペラー
図出典>> ダイソン公式サイト Pure hot+cool製品カタログより(カタログはページの下方からダウンロードできます)
また、ダイソンの空調家電は、最大風量を向上させるため、吸い込んだ空気からより強力なジェット気流を生み出せるミックスフローエンペラーという技術を搭載しています。
これは、ジェット気流や、風量を向上させる技術で、飛行機のジェットエンジンにも用いられている技術を応用して開発されています。
Pure Hot+Coolシリーズの場合、温風も涼風も、レベル1の微風から、レベル10までの強風の設定ができます。
ファンヒーターに関わる機能
暖房器具としてはセラミックファンヒーターの仲間
暖房器具としては、安全性の高いセラミックファンヒーターの仲間です。
セラミックファンヒーターは、非燃焼系の暖房器具の技術のひとつで、アルミに電圧をかけ、特殊加工されたセラミックを発熱し、温風を送り出す仕組みで、暖を取ります。
セラミックファンヒーターは、ガスや石油など、燃料を燃やさず、発熱帯に電気を利用するため、『電気ファンヒーター』とも呼ばれます。
参考;運転中、左右を触ってみました……真似しちゃダメです(*^_^*)
ダイソンPure Hot and Coolでは、内部的には、両サイドにセラミックブレードが配置されているため、暖房使用時、熱くなるのも、この部分で、本体の上下の温度は、側面に比べて低いです。
そのため、暖房入れっぱなしで、ちょっと移動したいとき、上部をもって、ちょこっと移動することも可能。
本体、転倒時、電源OFFの安全機能もありますが、きちんと本体が立った状態で、ゆっくり動かすことはできました。
もちろん、電源をOFFにしてから移動させればよいわけですが、わたしは、ついつい、大着をしてしまう性質なのです(^_^;)
左右は、熱くなるので、触らないように注意されています。
そこで、自分の手を犠牲にする覚悟で(^_^)、25度暖房設定で、触ってみましたが、何秒か、触ったからといって、焼けどするような熱さではありませんでした。
もちろん、熱いには熱いので、触らないようにするべきなのですが、うっかり、ちょっと触ってしまっても、火傷するような設計になっていない点も、安心感があります。
空気清浄機能;高性能な空気清浄機能を目的にしたのは、人に直接、風をあてる家電だから
360°グラスHEPAフィルターを搭載
写真でもわかるように、ダイソンダイソンPure Hot and Coolのフィルターは、本体下部に、グラスファイバーを素材に用いたHEPAフィルターが一周した形状で取り付けられています。
HEPAフィルターは、0.3μm(マイクロメートル)のホコリを99.9%以上、捕塵する性能を持っています。家庭用空気清浄機としては、この規格が事実上最高性能です。
『360°グラスHEPAフィルター』は、6.45メートルのフィルター素材を254回も織り込むことで、外側から入り込む空気を、より広い面積で受け止めるようプリーズ加工され、同時に、ちょうどいい空気の流入速度を実現しています。
フィルターの表面積を大きくすると、埃をキャッチできる部分が広くなるため、ただの平面ではなく、凹凸のある表面に加工しているというわけです。
Pure Hot and Coolは、空気清浄機としては高性能過ぎる? 空気清浄に時間がかかる?
実際にダイソンPure Hot and Coolを使っていない人が書く記事は、ダイソンPure Hot and Coolの空気清浄機能、本来の意味をまったく理解していないようで、ただの空気清浄機と比較して、『空気清浄機に、ここまでの性能は要らない」とか、『空気を清浄するのに時間がかかる』と結論つけてしまう内容が多いのですが、これは、使っている人間からすると、
『ちょっと待って。論点ずれてるから』
と、いう話だったりもします(^_^;)
図出典>> ダイソン公式サイト Pure hot+cool最新製品カタログより(カタログはページの下方からダウンロードできます)
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そもそも、ダイソンの空調家電は、『高性能空気清浄機』として売り出されているわけではなく、高性能な空気清浄機能をあわせ持つ扇風機、あるいは、扇風機とファンヒーターとして発売されているのです。
つまり、単なる空気清浄機と違い、『人に直接、風をあてる』ことを考慮しています。免疫力の弱い赤ちゃんやお年寄りにも、直接、風があたることも考慮しているのです。
図出典>> ダイソン公式サイト Pure hot+cool製品カタログより(カタログはページの下方からダウンロードできます)
これまでの扇風機のファンヒーターなどは、外気から直接、空気を取り込み、それを人に向けてファンで送風していました。
表現を変えれば、多くの扇風機やファンヒーターは空気中の汚れやアレルゲン、ウィルスなどが漂っていれば、それを取り込んで、それをそのまま人に向け、直接、風を当てていたわけです。
人間は、呼吸を通じて1日に1万リットルもの空気を体内に取り込んでいるとされますが、空気には、『粒子状物質=PM』が数多く含まれ、それらが風邪などの症状を引き起こしたり、アレルギー反応や炎症などの原因になる可能性もあることがあります。
従来の扇風機やファンヒーターは、仮に、室内で空気清浄機をまわしていても、扇風機やファンヒーター周辺の空気に、風邪っぴきさんがいて、コンコンと咳をしていれば、清浄される前の空気をそのまま、人に向け、流してしまう。
でも、ダイソンのPure Hot and Coolや、Pure Coolは、直接、人にあたる風が空気中の微細な埃、アレルゲン、ウィルスなどを極力取り除きたいという発想から生まれたもので、たとえば、抵抗力の弱い赤ちゃんやお年寄りなどに風を流しても、安心安全な涼風、温風機能を目指しています。
高性能モーターで空気を取り込み、綺麗な風を増幅して送り続けていると……
結果的に、外気の空気を取り込んで、人に直接あてても良い綺麗な空気を送るという機能を繰り返しているので、室内の空気も、どんどん綺麗になり、高性能空気清浄機としても機能することになります。
そのため、単なる空気清浄機より、空気清浄の時間がかかりますが、空気清浄機とファンヒーターや扇風機を別に稼働させる必要もなく、1台で良いというメリットもありますし、直接、人に流れてくる風は、清浄済の空気というメリットもあります。
ちなみに、空気清浄能力は、8畳で30分、23畳で60分程度です。
PM0.1も除去
図出典>> ダイソン公式サイト Pure hot+cool製品カタログより(カタログはページの下方からダウンロードできます)
よく話題になるPM2.5に分類されるのは工業排気などですが、人が直接、受ける風を意識したダイソンのPure Hot and Coolは、グラスHEPAフィルターを使い、PM0.1まで排除した風を外気に送り出しています。
人に直接あたる風を意識して、空気を綺麗にしていますから、一般的な空気清浄機より、より高度な技術で綺麗な風を外気に放出することが意識されているというわけです。
フィルター交換の目安と価格帯
目安として、1日12時間の利用で、1年交換と案内されています。
購入先は、この先、変更もあるかもしれませんが、目下のところ、量Pure Hot and Coolシリーズに関しては、量販店のほうが、買いやすいと思います。
というも、2017年4月現在は、公式直販サイトでのPure Hot and Coolシリーズの交換ファンの購入ページがないからです(^_^;)
もちろん、公式直販に電話やメールで問い合わせれば、購入できると思うのですが、楽天やAmazonといったネットショップでは、ふつうに購入できるので、こちらで購入したほうが早いです、はい。。。
ダイソンのPure Hot and Coolには、型番分類では3種類があるのですが、交換フィルターはシリーズ共通です。
ただ、交換フィルターは、本体の色(シルバーとブルー)の違いがあります。
正規の値段から、値崩れていないので、税込みだと6500円ぐらいになります。
他の空気清浄機もそうですが、空気清浄機の機能が高くなる(高い空気清浄機だ)と、フィルターも性能が高くなるため、価格が高くなりますよね。。。
本体価格比較やセール情報
詳細は第1回に書いたのですが、ダイソンの空調家電は、公式直販サイトで、お得なセールが実施されることもあります。
ダイソンの製品の場合、空調家電に関しては、直販サイトの割引きセールが、一般量販店の相場より、お買い得価格になっていることもあるので、購入を検討する時は、公式サイトのチェックもしたほうが良いと思います。
【ダイソン公式直販サイトのセール情報】
現在、Pure Hot+Cool製品の公式ショップ割引きセールは実施されていません。
他のダイソン製品のなかにはセールが実施されている製品もあるので、興味がある方は、現在、割引き中の製品をご確認ください。
*割引きセール商品が掲載されていない時は、セールが実施されいないことになります。ただ、何日かすると、何らかの商品のセールが始まっていることも多いです。
今後、セール情報についても、更新していきたいなと思います。
【楽天の最安値ショップ一覧】
こちらも第1回目の記事に詳しいことを書いていますが、Pure Hot+Coolシリーズは、色が2色、型番では2015年モデル、2016年モデル、2017年モデルの3種類があります。
市場価格の参考になるため、それぞれのモデルの楽天安値ショップの一覧を掲載しておきます。
型番dyson HP03(2017年モデル)
>>Pure Hot + Cool Link(ホワイトシルバー)(スマホ対応)型番dyson HP 03 WS
>>Pure Hot + Cool Link(アイアンブルー)(スマホ対応) 型番dyson HP 03 IB
dyson HP 02(2016年モデル)
>>Pure Hot + Cool Link(ホワイトシルバー)(スマホ対応)型番dyson HP 02 WS
>>Pure Hot + Cool Link(アイアンブルー)(スマホ対応) 型番dyson HP 02 IB
dyson HP(2015年モデル)
>>Pure Hot + Cool(ホワイトシルバー)型番dyson HP 01 WS
>>Pure Hot + Cool(アイアンブルー) 型番dyson HP 01 IB
【参考;Amazonの注意】
Amazonは、商品の検索管理が甘く、名称や型番などで入力しても、スマホ対応のLink製品と、そうでない製品、旧型モデル、色なども、ごっちゃに表示されてしまいます。
そのため、商品を購入する際は、注意して、製品ページを確認してください。
まあ、ダイソンのダイソンのPure Hot+Cool、もしくは、空気清浄機能がないHot +Coolも含めた、最新モデルから旧モデルの価格の相場を見るだけなら、一覧表示も見やすい場合もありますので、一応、Amazonの商品一覧ページも掲載しておきます。
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>>Amazon Pure Hot+Cool 一覧ページ
次回は、ユーザー操作を伴う機能や、それらを使ってみた感想などを書きたいと思います。
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