前回は、青汁の代表的な原材料のうち、『ケール』を使った青汁の特徴について書きました。
今回は、大麦若葉です。
原材料に、緑野菜汁感が溢れるケールを除き、大麦若葉や明日葉を使った青汁は、抹茶風味で飲みやすい製品が多いのも特徴です。
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今回は大麦若葉を原材料に使った青汁についての記事です。
あと、今回は、最後に、私の両親と青汁のことも書いているので、ちょっと、記事が長いです。
最後は、青汁の一般的な話ではなく、私の両親を例にした高齢夫婦の青汁事情。蛇足なので、興味がある方だけ、ごらんになっていだければと思います(*^_^*)。
目次
大麦若葉

後述するSOD酵素が、とくに注目される麦緑素(ばくりょくそ)に関連した商品ですね。
『麦緑素』とは、大麦の若葉のエキス末。『青汁末』と呼ばれることもあり、青汁の箱書きには『大麦若葉末』と表示されるのが一般的です。
小麦の若葉よりも、大麦の若葉のほうが栄養価は良質なため、麦緑素には、小麦より大麦が使われます。
大麦若葉に含まれる代表的な成分と期待される効果
貧血に良い鉄分、骨や歯の形成に関わるカルシウム、皮膚粘膜の健康に必要な亜鉛、疲労回復や肌の状態を保つに必要なビタミンB1やビタミンCのほか、さまざまな成分がバランスよく含まれていますが、大きな特徴として語られるのは、2種類の食物繊維やSOD酵素です。
2種類の食物繊維やSOD酵素を含む大麦若葉は、糖尿病対策などの生活習慣病対策、便秘改善に効果も期待でき、便秘とも関係する美肌、老化予防などにも良いため、美容目的で青汁を飲むなら、大麦若葉も原材料に含んだ青汁が効果的といえます。
食物繊維の補足
水溶性食物繊維と不溶性
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、大麦若葉は、このどちらもバランスよく含有しています。
水溶性食物繊維は、その名の通り水に溶ける性質を持つ食物繊維です。
胃のなかで、水分と混じり、ゲル状になった食物繊維は、食べ物をコーティングし、糖分や塩分、コレステロールの吸収を抑えるため、血糖値や血圧が気になる方にも良い成分といえます。
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また、腸に良い善玉菌を増やす作用があるため、腸内環境を整え、下記の不溶性食物繊維とあわせて取ることで、便利改善効果が期待できます。
不溶性食物繊維は、水分に溶けないので、消化されずに排出することになりますが、保水性を持ち、満腹感を得られやすく、便が乾燥して出にくくなるのも防ぎますし、腸内の運動を促進、便秘改善に繋がります。
SOD酵素がケールや明日葉よりも多い
大麦若葉は、ケールや明日葉に比べても、多くのSOD酵素を含むことも大きな特徴です。
SOD酵素は(スーパー・オキシド・ディスムターゼ酵素)は、酵素のなかでも、活性酸素を抑制する働きがあります。いわゆる『抗酸化』です。
このあたりの話は、『青汁選びのポイント講座(前編)』という過去記事にも書きましたが、活性酸素は動脈硬化やガン、生活習慣病などのさまざまな疾病に関わるという研究がなされています。
また、活性酸素を抑えることは、シワやシミなどの進行を抑えることにつながるため、SOD酵素を含む製品は、結果的に、老化対策(アンチエージング)と結びついて語られることが多いのも特徴です。
ただ、だからといって、SOD酵素に囚われ過ぎるのも、よくありません。理由は、以下に書いています。
注意点:大事なのはSOD酵素『も』取ることで、SOD酵素『だけ』取ることではない
さまざまな青汁製品の宣伝文句や青汁関連のブログ記事を読んでいると、やたらめったらSOD酵素が主張され、大麦若葉を原材料にしていれば、ただ、それだけで良い青汁であるかのごとく誤解を招くような記述を見かけます。
そのため、誤解がないように補足しておきますが、いくら活性酸素を抑える働きがあるとはいえ、大事なのは、『SOD酵素も取れる』ことで、『SOD酵素だけを取ればよい』わけではありません。
そもそも、抗酸化作用が期待できる成分はSOD酵素だけではないのです。
活性酸素を抑える作用が期待できる成分は、ビタミンCやビタミンE、亜鉛、ポリフェノール、βカロテン、リコピンなど、たくさんの種類があります。
たとえば、やたらめったらビタミンCだけを摂取していても、野菜の栄養をバランスよく取ったことにはならないし、むしろ、栄養バランスが偏っているということは、誰にでも分かることだと思います。
それと同じで、いくら抗酸化に優れているからといっても、SOD酵素にこだわり過ぎるのも、栄養バランスが偏ります。
つまり、多くの野菜の栄養成分をバランスよく摂取することが、結果的にバランスが良く、効率的な抗酸化作用が期待できるのです。
『食物繊維やSOD酵素の摂取を考慮すると、原材料のなかに、大麦若葉も含んだ青汁を選びたい』という意味で、大麦若葉を原材料に使った青汁が、もてはやされるであり、大麦若葉だけを使った青汁が良いという意味ではありませんから、注意してください。
大麦若葉を原材料に含む青汁の商品例
青汁の代表的な3つの原材料のうち、『ケール』を除いた『大麦若葉』と『明日葉』を使った青汁製品は種類が豊富です。
ケールには、いわゆる『青臭い』と言われる野菜の苦味が出やすいため、抹茶風味の飲みやすい製品に仕上げるために、大麦若葉と明日葉、あるいは、大麦若葉と他の野菜を組み合わせた製品が数多くあります。
明日葉については弟3回で触れることにします。
大麦若葉と明日葉を使った青汁

大麦若葉と明日葉を使った青汁で、もっとも知名度が高い人気商品は、サントリーの『極の青汁』ですね。
やはり、サントリーのネームバリューは、健康食品分野でも強いです。
原材料に使われている野菜は、熊本県阿蘇など国内産の大麦若葉、鹿児島県屋久島など国産の明日葉。
更に野菜ポリフェノール『ケルセチン』を配合し、毎日飲み続けやすいよう、煎茶と抹茶を加えた人気の高い商品です。
生ジュースや冷凍製品に比べ、比較的、手を出しやすい価格帯の粉末青汁商品のなかで、まったく添加物を含まないのは、後述するサンスターの健康道場、『粉末青汁』ぐらいのものです。
ブログのなかには、自分が登録しているアフィ関連の会社に広告を出している商品を売りたいという意図があるのかと勘ぐってしまいますが、そうした商品の添加物はガン無視して、サントリーの極の青汁を添加物の記述で、ブッ刺している(^_^;)サイトも散見されます。
『サントリーの極の青汁の添加物がアウトなら、あなたが野菜の栄養成分だけ記事にして、まったく触れていない食品添加物も十分、アウトですが?』という突っ込みどころ満載の記事もあるということです。
サントリーの極の青汁がアウトなら、青汁商品の大半は飲めませんし、最後にご紹介するエバーライフの青汁の添加物をスルーした記事も、どうかと思います。
ただ、サントリーさんは健康食品のネームバリューもあるということで、青汁でも、ちょっとお値段強気かなぁ~と思います。
よって、お財布も気になる私の好感度は低いですが(^_^;)。。。
価格については、後述しています。
最大の特徴はケルセチンプラス
サントリーは、もともと飲料メーカーですから、ワインやウーロン茶などに含まれ、抗酸化作用を持つポリフェノールにも注目し、研究を続けています。
ポフェノールの一種に「ケルセチン」があり、葉菜類やブロッコリーなどの花菜類をはじめとする野菜に、糖が結合した配糖体という形で含まれています。
青汁の原材料の代表的な3つの原材料のほかは、青汁の原材料となる野菜のなかで、ブロッコリーが含まれている製品があるのも、ブロッコリーは栄養価も高く、抗酸化にもよい働きを持つポリフェノールが含まれているからです。
ただ、ケルセチンは人体に吸収されにくいという問題があり、サントリーは吸収しやすいケルセチンを開発しました。これが『ケルセンチンプラス』です。
サントリーウェルネルOnlineの『極の青汁』製品紹介で、『野菜ポリフェーノルを摂取しやすいケルセチンプラスを配合した』と紹介されているのは、そういう意味です。
>>サントリー公式サイト
極の青汁(30日分)極の青汁(90日分)
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1袋3.3g。1袋あたり100円程度(何袋入りを買うかによっても単価がじゃっかん変動します)。
ただ、1日の摂取目安が、1袋から3袋となっており、1日分の野菜不足を補おうと思えば、3袋飲むことになりますから、300円です。。。。
やっぱり価格設定は、強気ですね。
『ケール』、『大麦若葉』、『明日葉』の三つを原材料に用いた青汁
青汁のおもな原材料となる『ケール』、『大麦若葉』、『明日葉』は、それぞれに特徴がありますから、3つとも原材料に使えば、さらに栄養バランスがよくなります。
ただ、代表的な青汁の原材料を3つとも使った、粉末青汁はサンスターの健康道場『粉末青汁』ぐらいのものです。しかも、原材料は野菜だけ。

サンスターの健康道場、粉末青汁は、食品添加物を一切使っていない商品ですが、その分、野菜の味が濃く、お茶のようにとはいきません。

『ケール』、『大麦若葉』、『明日葉』のほか、『ブロッコリー』、『モロヘイヤ』の5種の野菜だけが原材料。
食品添加物をいっさい使っていないため、多くの粉末青汁製品が2年ぐらいの賞味期限を設けているのに対し、商品到着から7~8ヶ月間ぐらいの賞味期限になっています。
それでも十分飲み切れる期間設定なので、食品添加物が気になる方は、味よりも、原材料の安心安全を優先して、こうした商品を選ぶのがよいと思います。
一袋あたり10g、150円ですが、1日の摂取目安は1袋であり、実際は、特別高い製品というわけではありません。
むしろ、良心的な価格設定です。
サンスターは知名度の高い企業ですが、飲食分野のサントリーに比べると、健康食品分野での知名度も低いですから、サントリーとは差別化をはかれるような特徴を持つ良い商品を出す努力をしないと、シェアを獲得しにくいという面もあるのでしょう。
私が、掛け値なく、『頑張っているなあ~』と思った企業努力が垣間見える商品です。
ただ、ケールの独特な青臭さを抑え、栄養価も高いブロッコリーの味が強いので、ブロッコリーが苦手な方は、飲みにくいと思います。
大麦若葉ほか30種類の野菜を使った青汁

年齢層高めの顧客が多い健康食品、美容サプリ専門のメーカー、エバーライフからも、『飲みごたえ野菜青汁』という製品があり、大麦若葉ほか、30種類もの野菜を使っています。

野菜不足の高齢者にも飲みやすいよう開発された青汁なので、どんな世代にも、飲みやすいと思います。
『高齢者にも野菜不足を気にするものなの? 野菜ばっかり食べてそうだけど?』と、意外に思った方もいらっしゃると思いますが、最後に、私の両親の実例を書いています。
高齢者にも、いろんな野菜不足事情があるのです。
1袋3gで、1日の摂取目安は1~2袋。1日2袋で、一日の野菜摂取を補えます。
1袋100円程度ですから、2袋飲むと、1日200円となります。
この商品には、お試し用のセットがあるので、安価に味を試すこともできます。
お試し用は、10本入り、1080円、送料が無料なので、気軽に申し込めます。
>>エバーライフ飲みごたえ野菜
1,080円(税込)全国送料無料【飲みごたえ野菜青汁】
バランス30選【飲みごたえ野菜青汁】(通常商品)
飲みごたえ青汁の蛇足(私の両親の場合)
エバーライフは、健康食品、美容サプリメーカーといっても、ファンケルみたいに若い方も知っている会社ではなく、シニア世代対象の製品が多いことで知られています。
顧客の年齢層が高いことは、カタログの挿絵からも明らか(*^_^*)

『今の40、50代、こんなんじゃねえだろっ!?』と、突っ込みたくなるのは、私が40代、夫が50代の夫婦、いわば当事者で、若い方みたら、悪あがきなんですかねぇ(*^_^*)
若い方は、意外に思うかもしれませんが、実は、私や夫の親の世代の年寄りも、野菜不足を気にしている人間が多いのです。
私の両親は70過ぎの老齢夫婦の二人ぐらし、夫の両親は80過ぎの老齢夫婦二人暮らしなのですが、それぐらいの年齢になると、量を食べるわけでもなく、いろいろ食材を買うより、お弁当やお惣菜などで済ませたほうが、年金生活者の懐に優しい。
今は、外食でも安いお店も多いですし、ちょっと外出でも、疲れが出ますから、高齢夫婦で、簡単に外に食事を済ませてしまうことも多い家庭も増えています。
私の旦那様のほうの両親は、二人とも体に不自由ないのですが、私の両親のほうは父親が自力で歩くこともできません。
先日、母が、『最近は、コンビニのサンドイッチもよく利用する』とを言っていました。
コンビニのサンドイッチのなかに、父のハートを鷲づかみにした商品があるそうで、『それでないと食べたくない』と我がままを言う日も増えたのだとか……。
男の人って、年取ると、超ガンコになるというか、子供っぽくなる人もいるので困り者という側面もあるのですが、それだけが理由ではないようです。
父がサンドイッチを好きだという背景には、もう手の力もほとんどないことも関係している模様。
父は、若い頃から、すごく気位が高い男性だったので、赤の他人の介護士さんに物を食べさせて貰うとか、そういうのも嫌うようです。
その分、母の負担は大変なものになるのですが、こればかりは本人の性格なので、仕方ありません。
口で『今の時代は、誰も、年を取って、介護士さんに助けてもらうことを、みっともないことだと思わないよ』と言っても、考えが変わるわけではありません。
サンドイッチなら、父自身がうまく持てなくなった箸もフォークも使わず、おにぎりよりも、ボロボロこぼさずに、自分で食べられる。
だから、サンドイッチに拘るという面もあるんじゃないかと、母と推測しています。
好きだというサンドイッチも、具がボロボロこぼれるようなものでなく、ハムやチーズを使ったものですしね。
完全に、野菜不足ですね……。
でも、父は『自分で食べられる』という満足感や喜びも大事にしたいのだと思います。母も、それがわかっているから、『そんなものばかり、食べてはダメ』とは言わないそうです。
この先、サンドイッチすらも、自力で食べられない日が来るかもしれないのですから……
そのため、たくさんの野菜が入った、食事と一緒でも飲みやすい青汁は、老夫婦にとっても、ありがたいようですよ。
父は、いくら添加物が入っていなくても、『ザ・青汁』みたいな青汁は飲もうとしません。
この商品は、年寄りでも飲みやすく感じるようで、好きなサンドイッチと一緒に、飲んでくれるそうです。
飲み物なら、コップを持たずとも、ストローで飲めますから、野菜不足は、青汁で補っています。

このパッケージ側面の図も、年寄りの目にも、見やすかったようで、ウケが良かったです。
やっぱり、顧客層を意識して作られたパッケージということなでしょうね。
年の多い人が、体に良さそうだと思える馴染みある伝統食材も、好感度が高かったみたいです。
ケールも入っていますが、味の好みは人それぞれ。両親は、極の青汁よりも、飲みやすいと感じたという話でした。
私は、サンスターの粉末青汁、愛飲家なので、お茶っぽ過ぎる、薄いと感じましたが、年齢層が高い顧客の多くが飲みやすいと感じるよう工夫されているのだと思います。
ちなみに両親からは、サンター粉末青汁の感想はスルーされてしまいました(^_^;)。
食事の際、お茶感覚で青汁を飲みたかった二人には、飲みにくかったようです。
この青汁には、年を取った両親にプレゼントして、喜んでもらえたものなので、商品例にあげさせていただきました。
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