ゼラニウムは、多年草の草花。一口にゼラニウムといっても数百種の種類があります。
ローズと共通の成分を含んでおり、ローズと似た芳香を持つことから、『ローズ・ゼラニウム』という別名でも呼ばれています。
そのため、香水や香料の原料としても古くから、栽培されてきましたが、英語では、『poor-man’s rose(貧乏人のバラ)』という、ちょっと苦笑いしたくなる名称もあります。

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種類が豊富なゼラニウムは、亜熱帯、または熱帯に分布しているものが多く、花の色も、赤、ピンク、白、藤色、紫など華やかですが、フランスの海外県レユニオン島で栽培されるゼラニウム精油は、『ゼラニウム・ブルボン』と呼ばれ、その他のゼラニウム(ローズ・ゼラニウム/ゼラニウム・エジプト)と区別されることも多いです。
単に『ゼラニウム』、『ローズ・ゼラニウム』といった場合は、セラニウム・エジプトをさします。
ゼラニウム(ローズ・ゼラニウム/ゼラニウム・エジプト)の概要

現在でも香料として広く栽培、利用されています。
不安やイライラの緩和、自立神経の乱れを整えるなど、更年期障害などの話でも、登場する精油です。
また、アロマセラピーにおいては、イランイラン同様、フェイシャルマッサージでもよく使われる精油のひとつとして知られています。
一方で、昆虫が嫌う香り成分シトロネロールを含んでいるため、レモングラスやシトロネラなどとともに、屋外で使うような天然の昆虫除けのアロマスプレーの材料として用いられることも多いです。
ゼラニウム精油の主要な成分と作用
成分比率について
成分比率は、書籍によって違いがありますが、私が表示している成分割合は、参考文献『カラーグラフで読む精油の機能と効用:三上杏平著』に準拠しています。
>>参考資料『カラーグラフで読む聖油の機能と効用』三上杏平著

抗菌、抗真菌、抗ウィルスなどの作用が期待でき、ナチュラルクリーニングにも使えますが、抗菌、抗真菌作用を求めるのならティーツリーといった他の精油のほうがよく、それら精油との香りの相性ではラベンダーといった精油のほうが好まれるなど、両者に比べると、単体での掃除での使用頻度は高くありません。
掃除関係では、昆虫除けといった場面で、防虫作用の高い精油のブレンド対象で使われるといった印象です。
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先ほども触れましたが女性特有の更年期障害の症状緩和、脂肌から乾燥肌まで肌の調子を整えるといったメリットからスキンケアで有用視されています。
肌には、ひきしめの収斂作用ほか、保湿作用も期待でき、皮膚に潤いを与え、乾燥を防ぐ作用の効果が高いです。
おもな使用法

アロババス、トリートメント、スキンケア、ヘケア、芳香、虫よけスプレー、虫除けサシェなどの用途に使われています。
ゼラニウムの香りは精油のなかでも、やや重め。そのため、強すぎると感じた場合は、ペパーミントやベルガモット、ラベンダーとのブレンドすることで、軽やかな香に調整されることが多いです。
ラベンダーと並んで、初心者向けのセット商品にも含まれていることが多いため、コストパフォーマンスもよく、手にしやすい精油のひとつです。
注意事項
●妊娠中は刺激しない
●妊娠中後期の使用は問題ないとされるが、香りが重めなので、使用の際は十分注意する
参考書籍など
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