植物としてのティーツリー(ティートゥリー)は、フトモモ科の樹木。140種と非常に種類も多く、オーストラリアの先住民のアボリジニが薬に使ってきたことでも知られています。
18世紀になると船員がお茶代わりに飲んでいたことも有名ですが、薬効が注目を浴び、抗生物質の代わりに利用されるようなったのは第一次世界大戦以降の話です。
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目次
ティーツリー(精油、エッセンシャルオイル)
精油としてのティーツリーは、清涼感あふれる香りで、手洗いといった場所の芳香でも好まれますが、優れた抗菌性をもち、ナチュラククリーニング、肌トラブルでも活躍。
精油を使ったナチュラル洗剤、カビ取り剤、エアフレッシュナー作りなど、ナチュラルクリーニングでも多用される場面も多いです。いずれ、これらの作り方も記事にしてアップしていくので、楽しみにしてくださいね(*^_^*)。
ティーツリー(精油)の主要な成分
抗ウイルス、抗菌、抗真菌、抗炎症作用などの効果が期待できるため、掃除でも使われる場面が多いですが、細菌性、真菌性の皮膚炎などにも有効で、水虫、ニキビといった、さまざまな皮膚トラブルにも使用されています。
ちなみに、モノテルペン炭化水素類の作用にある『鬱滞除去作用』とは血液・リンパ液・胆汁などの体液が正常に流れないで滞った状態を取り除く作用です。
ティーツリー(精油)のおもな作用
アロマテラピー検定準拠の作用分類では、精油の作用は『心身への作用』、『皮膚への作用』、『細菌やウィルス、虫などに対する作用』、『人体へのマイナス作用』の4つに大別できますが、ティーツリー精油でクローズアップされるのは、『心身への作用』と『細菌やウィルス、虫などに対する作用』になります。
この分類でいう『皮膚への作用』は、おもに皮膚をひきしめたり、うるおいを与えたり、保湿効果があったり、スキンケアの基礎化粧品に使われるような作用効果の内容ですから、傷や皮膚炎への対応は、心身への作用の免疫の働きの活性化であったり、菌などの対応の領域となります。
『心身への作用』
身体へは、細菌性、ウィルス性の皮膚の炎症、とくに真菌性の水虫に有効な作用を持ち、免疫の働きの向上においては、サイトカインの抑制作用があると言われます。
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サイトカインとは、免疫機構の細胞から分泌されるタンパクシ質で、多くの種類がありますが、免疫や炎症に関係したものが多く、細胞の壊死、治癒に関係するものがあります。
同じフトモモ科のユーカリや、マートルのほか、レモン、ペパーミントなど、柑橘系やハーブ系の精油とブレンドされることも多いですが、花系の精油に微量を加えると、甘い香りがフレッシュになるため、ナチュラルクリーニングにおいては、他の精油とブレンドして洗濯物の香りつけと、同時に、菌の繁殖による部屋干しの嫌な匂いを防ぐといった、芳香と菌への対応双方の用途で使われることも多いです。
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『細菌やウィルス、虫などに対する作用』
殺菌、抗菌、抗ウィルス、抗真菌(カビ)作用が期待できるため、掃除でも人気の精油。
アロマ初心者が気軽に買えるコストパフォーマンスに優れた精油セットにも含まれていることが多く、手ごろな価格も、掃除に利用される理由のひとつになっています。
たとえば、リビングのソファやカーペットといった掃除対象物に対して、ラベンダーとブレンドされ、抗菌、抗真菌といった作用を強化したり、キッチンの掃除において抗菌に高い作用を持つ柑橘系の精油で、抗真菌作用がないものの作用を補うためにブレンドされたりといった具合です。先述した洗濯用途に使われることもあります。
ラベンダーと並んで、局部に少量、直接、肌につけられるティーツリーですが、精油は原則、そのまま肌につけないことが前提で使われるものですし、高濃度で使う場合、敏感肌なら皮膚に刺激を感じる人もいますから、パッチテストの際、異常を感じたら、すぐに使用を中止します。
おもな使用法
アロババス、トリートメント、スキンケア、ヘアケア、芳香、掃除など、さまざまな用途に使われています。
欧米では、ティーツリーを使った洗顔、ヘアケア商品、フットケア商品なども種類が豊富で、国内にも輸入されています。
注意事項
●妊娠初期は使用を避ける
●敏感肌は使用に注意を払う
参考書籍など
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