植物としてのミント類は、繁殖力が旺盛。さまざまな種類の種を混ぜて植えると、簡単に交雑種ができることでも知られています。
ピリっとした辛味を持つことから、植物名に『胡椒のような』という意味合いの『piperita』という名がつきました。日本でいうところのハッカの一種です。

ミント

ハッカ属は、古代から食物や飲料の風味付けに使われたり、入浴剤として使われてた歴史があり、他のハーブ同様、病気治療の薬草としても用いられてきました。

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ペパーミント(精油)

ペパーミントの概要

 

ペパーミントに含まれるメントンという成分は、使用濃度によっても作用が変わり、一定量使えば血圧を上げる作用が生じますが、ごく少量を使用した場合は、血圧が低下します。
特徴成分であるℓ(エル)メントールも、中枢神経の刺激と鎮静作用の双方を持つなどの働きもありますが、精油のなかでは、刺激が強い種類に分類されるため、肌へ使用などにおいては注意が必要です。

>>さまざまなペパーミント精油

 

おもなな作用

ペパーミント精油

公社日本アロマテラピー環境協会が認定するアロマテラピー検定では、精油の作用は『心身への作用』、『皮膚への作用』、『細菌やウィルス、虫などに対する作用』、『人体へのマイナス作用』の4つに分類されますが、ペパーミント精油でクローズアップされるのは、『細菌やウィルス、虫などに対する作用』、『人体へのマイナス作用』になります。

 

『細菌やウィルス、虫などに対する作用』

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ラベンダーやペパーミントにも虫除け効果はありますが、効果が微弱なため、両者が単独で虫除け用途に使われるケースは少ないです。

虫によっては、ペパーミントを強く嫌うものもいますが、その場合も、ティーツリーといった他の精油とのブレンドが薦められることが多いという特徴があります。
そのため、ラベンダーやペパーミントが虫除けに使われる場合は、虫除けそのもの効果が高い他の製油とのブレンドが一般的。そのため、両者のおもな特徴としては、殺虫、虫除けは含めませんでした。

ただ、殺菌作用、抗菌作用、抗ウィルス作用が期待できるため、アロマを取り入れたお掃除では、ティーツリー、ユーカリなどの精油と並んで、登場する機会が多い精油です。
また、抗真菌(カビ)作用も弱いため、この効果をくわえたい場合は、ティーツリーといった他の精油とのブレンドすることになります。

 

『人体へのマイナス作用』

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ペパーミントは精油のなかでは、皮膚、粘膜への刺激が強いため、敏感肌の人は、パッチテストで異常が出たら、使うのをやめます。

 

おもな使用法

アロババス、トリートメント、スキンケア、ヘケア、芳香、掃除など、さまざまな用途に使われています。

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人体へのマイナスの影響を見た後だと、怖く感じる方もいらっしゃるでしょうが、日本国内でも、ハッカ油がフツーに使われていることを鑑みれば、ペパーミントの精油が使われていることに違和感はないと思います。

参考;ハッカ油

1-6ハッカ油

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ハッカ属は、繁殖力が旺盛で、交雑種ができ易いという話を冒頭部に書いたのですが、代表的な例をあげても、ペパーミント(西洋ハッカ)、スペアミン ト(ミドリハッカ)、ニホンハッカ、アップルミント、ジンジャーミントといった複数の種類があります。

これらは、それぞれメントール成分の含有量といった成分構成も違うのですが、日本で使われるハッカ油の原材料となるニホンハッカは、西洋ハッカよりも、メントールの含有量が高いという特徴がります。

つまり、『ハッカ油』として売られている製品は、精油のペパーミントよりも、皮膚や粘膜への刺激が強いということです。

もちろん、芳香、除菌殺菌といった作用も、ハッカ油のほうが、精油のペパーミントよりも、高いともいえますから、より強い作用を求めるのなら、精油のペパーミントより、ハッカ油のほうが利があることになります。

アロマバスや、人体へのトリートメントマッサージ、スキンケア、ヘアケアなどに使われる場合は、ハッカ油同様、こと夏、暑い盛りに、微量を混ぜ、清涼感を得る作用が目的であることが多いです。

>>さまざまなハッカ油

 

国内では、毎年、夏なると、お風呂にハッカ油を入れるという人の話を耳にするぐらいですから、ペパーミントが、アロマバス、スキンケア、ヘアケアといった用途に使われるのは、驚くようなことではありません。

逆に、国内のニホンハッカからできたハッカ油は、安心安全という印象が先に立ち、肌への刺激の強さなど考慮しないで使ってしまう人が多いともいえます。
よくよく考えてみれば、特定の食品にアレルギーを持つ人がいるのですから、食べ物由来だからといっても、誰にとっても安心安全というわけではないのです。

精油の場合、人体への注意を喚起したい特徴を持つ精油が、『人体へのマイナス作用』という分類分けに登場しますが、この分類に入っていない精油でも、個々によっては注意が必要です。
そのため、精油を使う前には、必ず、注意事項を確認するようにしましょう。

 

注意事項

●高い濃度で使用すると肌への刺激が高くなるため、敏感肌の人は注意が必要。

●メントールの入浴剤などを使ったときのことを思い浮かべてもわかるように、体温を左右するため、高濃度を広範囲に使うことなく、使用容量を守る

●妊娠中、六歳未満の乳幼児、高血圧、てんかんといった病気を持っている方は使用を避ける

●ホメオバシー療法とは併用しない

 

参考書籍など

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