前回は、ブラーバ300シリーズとブラーバジェット240の概要、両者を比較するにあたり、事前に知っておきたい内容をまとめました。

ブラーバとブラーバジェットのどちらが良いかという比較ポイントについては、こちらの記事のほうが本番ですが、両者の機能、性能についての基本事項について分からないことがあったら、第1回目の記事も参照してください。

口コミ、評価を見ても、どちらが良いか迷ってしまうブラーバとブラーバジェット、どっちが良い?☆彡 ブラーバとブラーバジェットの選び方(前編)

いっきに書くと、記事が物凄く長くしまうので、前編で予備知識事項について執筆して、後編の比較ポイント別の記事に繋げています。

比較ポイント1:水拭き

フローリング掃除に限って言えば、ブラーバジェットの水拭き機能は否定的な声も聞かれる

ブラーバジェットの水拭きの動作モードについては、前回の記事で詳しく触れました。こちらで、もう一度、繰り返すと、比較のお話に、なかなか辿りつけなくなってしまうので、ブラーバジェットの水拭きの2つの動作モードについて知りたい方は、冒頭でもご紹介した第1回目の記事をご覧になってください。

ブラーバジェット ブラーバ300

ブラーバジェットは本体から水を床面に直接噴射し、クロスがその水の上を拭きますが、ブラーバ300シリーズは水拭き用パッドに水を入れて、そのパッドに水拭き用のクロスを巻いて、床面を拭きます。

300シリーズの水拭きパッド

300シリーズの水拭きパッドの裏面には、小さな穴と、布の部分から、じわりと水が染み出す栓があり、ここからクロスに水分が供給されます。

水分量が少なく、乾いたクロスから掃除を始めると、水拭きに偏りが生じてしまいますから、先にクロスを水で濡らして、硬く絞ってから、パッドに撒いて使う方も多いのではないかと思います。そういう意味では、クッションフロアなど、水拭きメインの掃除をしている方が、不満を抱く仕様だったともいえます。

ブラーバは、水拭き機能の評価が先に立ちますし、『しっかり、水で濡らして欲しいよ』という声も多かったから、ブラージェットの水拭き機能が強化されたという側面があるのでしょう。
ただ、忘れてならないのは、フローリングにおいて、床面に直接、水を噴射するというやり方は、非常識と言われても仕方がないという事実です。

そもそも、木材の床は、頻繁な水拭き掃除との相性が良くありません。また、水分量が多すぎる水拭きは、長期的にみると、さまざまなフローリングの問題を引き起こしやすくなるからです。

ブラーバジェットの水拭きは、タイルやクッションフロアの掃除では使いやすいが、フローリングに関しては注意が必要

もちろん、乾拭きや、掃除機だけでは、落ちない汚れが生じたら、水拭きをする必要はあります。

でも、フローリンの水拭き掃除は『硬く絞った雑巾で』というのが常識であり、正しいフローリングの掃除という観点からいえば、床に直接水を噴射するという掃除の仕方は好ましいものではありません。

なぜなら、フローリングが含む水分量を増やし過ぎてしまうと、木目が浮き上がって見えるような浮き、ヒビ割れ、反りといった、木材の床特有の問題を引き起こしやすくなり、フローリングの耐久年数を下げてしまうからです。

そういう意味では、『硬く絞った雑巾で』というフローリングの水拭きの正道を実践しているのは、300シリーズ。最初に、クロスを水に濡らして硬く絞った状態で使いはじめたとしても、抑えめの水分が供給されため、フローリング掃除の王道をいっています。

とはいえ、このあたりの正しい掃除の仕方は、気にする人はとても気になるけれど、気にしない人は、まったく気にならないという部分でもあり、本当に時々しか水拭きをやらない方なら、ブラーバジェットの水拭きでも問題ないと感じるでしょうし、水拭きの回数を抑えているのなら、一回あたりの掃除での汚れ落ちが良いブラーバジェットに利があると考えることもできます。

ただ、ブラーバ300シリーズにしても、ブラーバジェットにしても、フローリングの水拭きは毎日やるような掃除ではありませんし、ブラーバ300シリーズの水拭き機能のほうがフローリングの保守という観点からは無難だという事は知っておいて損はないと思います。

近年は木目調のクッションシートも人気なため、ブラーバジェットのような機種が登場したともいえる

かつては、クッションフロアといえば、浴室や台所など、水を使う場所での利用が多かったのですが、近年では素敵なデザインのフローリング調のものも増え、リビングや寝室、子供部屋など、用途の幅も広がりました。

特にお子さんが汚し盛りだったり、室内でペットを飼っていたりすると、汚しても染みにならず、さっと水拭きできるクッションフロアは便利なもの。現在では、フローリングの上に敷けるシート状のもので、専用の両面テープで固定すれば良いような製品もあり、部屋のDIYを楽しんでおられる方も多いです。

また、一度に掃除できる稼働面積が、ブラーバ300シリーズに比べると、かなり狭いブラーバジェットは、一人暮らしの方も、顧客ターゲットにしています。単身者用マンションでも、見た目はフローリングだけれど、実はクッションフロアというお部屋も珍しくありません。

水拭き掃除がメインのクッションフロアは、埃などの汚れが塊になって、こびりつきやすいという点もありますから、木材の床と違い、ブラーバジェットの水拭き機能が存分に活かせるわけです。

正直、クッションフロアでは、300シリーズの水拭き機能は、ちょっと物足りないと感じられますから、水拭きに強い床材の上を掃除するのなら、ブラーバジェットのほうが向いているといえるでしょう。

参考>>さまざまなDIY向けフローリング調クッションフロア商品の例

比較ポイント2;乾拭き

ブラーバ購入検討者には、軽視されがちですが、フローリングの掃除においては、ブラーバの乾拭き機能こそ毎日使いたいもので、床がつやつやになります。

水拭きと違い、フローリングは、から拭き掃除との相性は、とても良いです。

ブラーバジェットも、から拭きに関しては、振動を伴うこともなく、スーっと床の上を滑るように動く、300シリーズと同様の拭き方をしています。どちらの機種も、人間が手動で乾拭き用のクイックルワイパーをかけるのと似たような拭き方ですね。

から拭き掃除の機能自体は、どちらの機種を購入しても大差ないといえます。

比較ポイント3;小回り

ブラーバジェット 小回りブラーバ300シリーズは、標準で56畳、最大112畳まで拡張できる広範囲の乾拭き掃除(水拭きはバッテリ容量の限界もあり、最大20畳)に対応していたモデルで、こうしたテーブルや椅子が設置されている箇所には、ラグや絨毯が敷かれていることが想定されていた観が強かったといえます。

そのためグルグルまわるような動きはしなかったのですが、ブラーバ300シリーズよりも、幅のサイズが小さくなったブラーバジェットは、床面に直に置かれた椅子やテーブルの足回りも掃除することが念頭に置かれています。先ほども触れましたが、水拭き掃除がメインのクッションフロアのような環境だと、椅子やテーブルが直置きされていることが多いので、このあたりは目的と機能の整合性が取れているといえます。

比較ポイント4;最大稼働面積

ブラーバジェットとブラーバ300シリーズの最大稼働面積の違いは、日本の住宅事情が関係している

ブラーバ300シリーズは、いっきに掃除できるエリアが乾拭きは56畳(最大112畳まで拡張可)、水拭き20畳まで対応しているのに対し、ブラーバジェットは、いっきに掃除できるエリアが最大で15畳までとなっています。

ブラーバ300シリーズに比べると、ずいぶん、認識できる居住空間が狭くなってしまったと感じられる方も多いと思いますが、ブラーバジェットは日本を念頭に置いたアジア市場向けの商品ですから、ブラーバでいっきに掃除できるエリアが15畳も認識できれば問題ない環境が多かったという日本の住まい事情もあるのです。

日本の住宅事情は床がフラットのまま続かない環境が多い

もともとブラーバ300シリーズは、380というモデルが欧米で発売され、380という日本仕様モデルが後発で販売されました。

つまり、もともと300シリーズは日本の住宅事情に即したしたモデルではなかったということですね。

住まいのなかに、ブラーバが乗り越えない段差、敷居の類があったら、結局、ブラーバでいっきに拭き掃除できるのは、乗り越えらない敷居の内側に限定されることになります。日本は、この段差がある住まいが多く、300シリーズのように、ブラーバに広範囲を認識する機能を搭載しても、無駄になってしまう事例も多かったのです。

我が家にもあったブラーバ300シリーズで、56畳や112畳分のエリアを認識しても意味がない段差

ブラーバは拭き掃除ロボ。掃除機ロボのルンバなら余裕で乗り越える、ラグや絨毯を乗り越えては困ります。

掃除機ロボのルンバは、絨毯やラグの上にも乗り上げて、掃除する必要がありますが、ブラーバは、水拭きもしますから、絨毯やラグに乗り上げて、水で濡らしてしまうようなことがあってはならないのです。そのため、拭き掃除ロボと、掃除機ロボでは、段差に対するアプロ―チが異なるのですね。

我が家には、写真のように、ドアの下、部屋と廊下の境に写真のような段差があります。そのため、おのおの部屋で、ブラーバを走らせると、ブラーバは、廊下に出ることはありません。
ブラーバは、拭き掃除をするという機能のため、基本的に3㎜より大きな段差は乗り越えない設計になっています。我が家のこの段差をブラーバは超えようとしませんでした。

というわけで、ブラーバ300シリーズが標準で56畳分(最大で112畳分)のから拭き掃除に対応していても、いっきに何部屋も掃除させることはできず、一部屋単位の掃除です。
そのため、部屋の広さという観点では、ブラーバジェットでも、さしたる不都合はありません。

逆に、こうした段差がない住まいなら、一度、電源ボタンを押せば、広範囲の乾拭きをしてくれるブラーバ300シリーズのほうが、使い勝手が良いと思います。

よく、『住まいが広いならブラーバ300シリーズがお勧め、狭いならブラーバジェット』と書いてある記事をみかけますが、現実には、住まい自体は広くても、部屋単位での拭き掃除となることもありますので、住まいの段差もチェックしてみてください。

参考:水拭きは300シリーズでも最大20畳まで

標準で56畳までの居住空間を認識でき、追加のパーツ(ノーススターキューブ・チャネル2)購入で最大112畳までの居住空間を認識できるブラーバ300シリーズでも、水拭きは最大20畳までです。
というのも、居住空間の認識と、バッテリ容量は別次元の問題で、水拭きは、バッテリの消費量が大きいからですね。

つまり、300シリーズの場合、水拭きをしないで、乾拭きだけなら、最大112畳分に対応できるバッテリを積んでいますが、水拭きでは20畳分を掃除したら、バッテリ切れを起こしてしまうということです。逆にブラーバジェットは、最大で15畳までの間取りしか正確に認識しませんから、乾拭きだけでバッテリが余っていても、15畳より広い空間は効率的に掃除できません。

比較ポイント5;クロス/パッド

ブラーバ300シリーズは、専用クロスのほか、市販のクロスやシートも使え、ブラーバジェットに比べランニングコストが良い

ブラーバ 専用クロス

写真はブラーバ300シリーズの専用クロス。青いほうが水拭き用で、白いほうが乾拭き用です。
また、300シリーズでは、専用パッドに布を巻いて使うという仕様のため、専用クロスだけでなく、布巾として使われるような市販のマイクロファイバークロスも使えますし、乾拭きはクイックルワイパーなどで使われるドライシートも使えます。これはアイロボットが公式にブラーバのメリットとして挙げている点でもあります。

市販のウェットシートは、公式なアナウンスはありません。実際は、使えないことはないのですが、マジックテープで布を装着する水拭き用パッドにうまく装着できません。
乾拭き用のパッドは、挟み込む形状になっているので、こちらで使うか、包帯止めを少し長くしたような留め具を造るなどして自分で工夫しなくてはなりませんが、洗濯して何度も使える水拭き用の専用クロスや市販のマイクロファイバーが使えるので、無理にウェットシートを使う必要はないように思います。

また、純正品に似た互換クロスも販売されています。ブラーバ300シリーズの場合は、専用パッドに巻き付けるクロスが、市販のクロスでも良いと公式にアナウンスされていますし、パッドに巻いたクロスが本体機能に直接影響を与えることもありませんから、互換クロスを使っても何ら問題はありません。

【参考価格帯】

参考価格帯>>ブラーバ300シリーズ専用クロス(アイロボット純正品)

参考価格帯>>市販のマイクロファイバークロス

参考価格帯>>市販の使い捨てドライシート

参考価格帯>>ブラーバ互換用クロス

ブラーバジェットは専用のクロス一体型の交換パッドしか使えない

ブラーバジェット クロス

写真は左側が、ブラーバジェットの使い捨ての専用パッド(クロス一体型)と、洗濯可能な専用パッド(クロス一体型)です。

公式にはクロスではなく、『交換パッド』という名称なので、ここでは『交換パッド』と呼ぶことにします。白いプラスチックの部分を本体の裏、上下にある溝(スロット)に装着するので、パッドという呼び方になっているのだと思います。

前回の記事で書きましたが、ブラーバジェットは、白いプラスチックの部分に開いた穴をセンサーで読み取り、水拭きの2つのモードと、乾拭きモードを自動認識しているので、市販の使い捨てシートや、マイクロファイバーといった布は使えません。

使い捨ての交換パッドは、標準付属品として3モード用×2枚、計6枚、洗濯可能な交換クロスは別途購入が必要

ブラーバジェットを購入すると、標準で使い捨ての交換パッドが計6枚ついてきます。ブラーバジェットには、3つの動作モードがあるので、それぞれに対応した使い捨て交換パッドが2枚ずつという構成です。

使い捨て交換パッドではなく、洗濯可能な交換クロスを考慮している方は、最初から本体とは別に、洗濯可能な交換パッドを別途購入しなくてはなりません。

この時点で、ブラーバ300シリーズよりも、本体価格が安いというブラーバジェットのメリットは、だいぶ薄れてしまいます。というのも、ブラーバジェットの洗濯可能な交換パッドは、ブラーバ300シリーズの専用クロスよりも、価格帯が高いからです。

参考価格帯>>標準付属品にはついていない洗濯可能なブラーバジェット専用クロス

参考価格帯>>標準付属品に2個ずつ3セットついている使い捨てブラーバジェットクロス

ブラーバジェットの洗濯可能な交換パッドは、使い捨て交換パッドと同様のパフォーマンスは発揮できない

ブラーバジェットは、使い捨てパッドを使用して、運用しようと考えているのなら問題はないですが、洗濯可能クロスを使ってランニングコストを抑えようと考えている方は、注意が必要です。というのも、ブラーバジェットの場合、水拭き用の洗濯可能クロスの出来がよくないからです。

ブラーバジェットは使い捨て交換パッドでの運用が前提されている印象が強い機種

洗濯可能な交換パッドを実際に使った主婦の私は、ブラーバジェットは使い捨てパッドの運用が最優先に考慮された機種だという感想を持ちました。
アイロボットがどんな言い訳をしようが、ブラーバジェットで、洗濯可能な交換パッドでの運用も同等に考慮していたのなら、『洗濯しにくい』洗濯可能な交換パッドなんて生まれるはずがないからです。

使い捨ての交換パッドありきで機種が開発され、『ブラーバ300シリーズより本体価格は安くても、ブラーバ300シリーズと違い、ランニングコストで儲けることしか考えていないんじゃん』という、私のような小うるさい主婦の批判を交わすため、一応、洗濯可能な交換パッドも用意したと思わずにはいられない、何ともお粗末な仕上がりになっています。

硬く絞ることは不可能で、洗濯機を使うのも憚られ、乾いた状態での使いはじめはガガガと爆音で、濡らし方に気を遣わないと床がびちゃびちゃ

ブラーバジェット クロス

上の写真は、ブラーバジェットの水拭きウェットモップモード用の使い捨てクロス(下段)と、洗濯可能な交換パッド(上段)です。

ブラーバジェットの場合、動作モードを自動認識するためのパッドが一体となっているため、洗濯可能クロスでも、ねじって絞ることはできません。
洗濯可能なクロスの場合、糸で縫い付けられている紙のような質感の耐久性も脆弱そうなプラスチックパッドを折り曲げるわけにもいかず、折りたたむように絞りますが、なまじ吸水性が高いため、台に押し付け、体重をかけるように絞っても、かなりの水分を含んだままの状態です。

洗濯機での洗濯も可能ですが、パッドが歪みやすくなりますし、他の洗濯ものと一緒に、小さなクロスをガラガラと洗濯機にかけて洗いたいとは思えません。
私は(やはり、そうきたか……)と思ったのですが、商品発表時は『洗濯機も可能』と謳われていたのに、いざ取り扱い説明書を見ると、洗濯機での洗濯は、何とも後ろ向きな印象を受けます。

やっぱり、手洗いと自然乾燥推奨です。手で、ろくに水分を絞ることができないにも関わらず、です。

洗濯可能なクロスの洗濯回数が最大50回とされているのは、布地の部分の耐久性というより、糸で縫い付けられている紙っぽいパット部の耐久性の問題が大きいのだと思います。

 

どの洗濯可能な交換パッドも、手洗いだと、しっかり水を絞り切れないため、乾くまでに時間がかかります。そのため、2時間の充電後、別の部屋を水拭き掃除しようとすると、まだ、乾いていない交換パッドを使うことになります。

ブラーバジェットの水拭きモードは、最初の頃はクロスが乾いていることを前提に水を噴射するため、水の噴射量が多め。そのため、クロスが乾いた状態ではないのなら、床面が、びちゃびちゃになりやすいです。

クッションフロアなど、水に強い材質の床面なら、自然乾燥を待っても問題ないレベルともいえますが、フローリングは明らかに水分過多。

また、ブラーバジェットは、前回の記事で詳しく触れたように、水拭きに噴射や、振動といった機能が搭載されたため、300シリーズの水拭きとは比べものにならないほど、うるさいです。
もちろん、掃除機ロボのルンバよりは、ずっと静かですし、300シリーズを使ったことがないジェットユーザーには、『ブラーバジェットは静か』と評価されているようですが、300シリーズが真夜中に動かしても、まったく気にならないほどの清音だったのに対し、ブラーバジェットの水拭きはそれなりの機械音がします。

とくにブラーバジェットの水拭きは、使い捨て交換パッドではなく、洗濯可能な交換パッドを使って掃除を始めた直後は、『ガガガ』と不快な音が大きいです。これを避けようと、パッドを予め、ちょっと濡らしておきたいと思うようになりますが、しっかり濡らしてしまうと、噴射された水と相まって、びちょびちょになってしまいます。

我が家はフローリングの掃除主体なので、ブラーバジェットの音を抑え、びちょびちょにもしないといった、ちょうど良い濡らし具合に気をつけねばならず、硬く絞れば良かった300シリーズのクロスのほうが、ずっと使いやすいというのが本音です。

現在では、ブラーバジェットの洗濯可能な交換パッドの互換製品も販売されているが……

現在では、ブラーバジェットの洗濯可能な交換パッドには、安価な互換製品も登場しています。こちらも、互換パッドを使ったからといって、本体に直接、影響を与えるようなトラブルにはなりません。

が、値段が高い純正品の交換パッドでも、出来が良いとはいえないのです。価格の安い互換商品の使い勝手が良いはずもなく、水分量が、後々の木材の状態を左右するフローリング掃除に使うのであれば、互換パッドの使用は、純正品を使う時よりも、より注意が求められる商品ということになります。

参考価格帯>>ブラーバジェットの洗濯可能なクロス(互換製品)

比較ポイント6:給水機構の衛生面

ブラーバ300シリーズの場合

ブラーバ 380 371 保守

写真は、ブラーバ300シリーズのクロスと、水拭き用専用パッドを、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)で除菌殺菌している時のものです。

ブラーバ300シリーズの水拭き時の水分供給は、水拭き用の専用パッドに、水拭き用のクロスを巻いて使うというものでした。
給水パッの内部は、スポンジなどで内部を洗うのが難しい形状ですが、蓋や、水がしみ出す部品などが取り外しできますし、パッドそのものを漬けおき洗いできますから、仮に、うっかり、水を捨て忘れてしまい、内部で水が腐ってしまったという状況になったとしても、除菌殺菌しやすいといえます。

参考:酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)

酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べると、効果はマイルドですが、その分、刺激も弱く、洗濯の漂白剤として使われるほか、台所の布巾や、まな板の除菌殺菌にも使われてきましたが、近年は、刺激の強い塩素系が忌避される傾向が強く、風呂釜や、洗濯槽の掃除用洗剤でも、塩素系漂白剤ではなく、酸素系漂白剤を原材料にしたものが増えています。

手ごろな価格のものなので、常備しておいて、汚れ度合いなどによって、酸素系と塩素系を使い分けるとよいと思います。

参考価格帯>>酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)

ブラーバジェットの場合

ブラーバジェット 給水機構

一方、ブラーバジェットの給水機構(注ぎ口や、水をためるタンク部)は、本体と一体化していて、切り離すことができません。青い蓋の部分だけは、取り外しができるので、使い終わったら、水を捨て、蓋を全開にして乾燥させるという使い方が基本になります。

クッションフロアなど、頻繁に、水拭きするような環境なら、水を捨て忘れてしまったとしても、近日中に使うので問題にならないかと思うのですが、フローリングの場合は、水拭きは時々で良いのですから、水を捨て忘れ、十日、二週間、放置なんてことも、起こり得るわけです。

そして、水は腐ります。。。ブラーバジェットでは、300シリーズのように給水機構そのものを、漬けおき洗いなどできませんし、写真のように給水口のすぐ下に、網がひっついていて、細いスポンジで中をこすり洗いすることもできません。

さらに、300シリーズの給水機構と違い、本体にひっついているので、下手なことをすると、本体機能に影響が出る恐れもあり、ガイドライン通りの手入れをするほかないともえいます。

上の図は、ブラーバを購入すると付属する取り扱い説明書のなかにあるタンクのお手入れです。熱湯さえ使えず、ぬるま湯を使えとのことで、拭き掃除の機種としては、綺麗好きな日本人だから、水拭き機能を評価しているのに、掃除する側のロボット側のタンクの水汚れ、水垢の掃除もままらない仕様です。

いろいろ比較点があるブラーバジェットとブラーバ300シリーズですが、ブラーバ300シリーズを選ぶ方のなかには、この点を気にしている方も多いように思います。
私もそうなのですが、やはり、綺麗な水で水拭きしたいわけで、水拭き掃除の機能を強化しておいて、水そのもののに関わる給水機構が取り外しできず、洗えないというのは、かなりのデメリット

ただ、それは、水拭きの使用頻度が低い、おもにフローリングの掃除を考えている人間のデメリットなのかもしれません。

これまで確認してきた通り、ブラーバジェットはクッションフロアといった水拭きの使用頻度が高く、水拭き強化の性能が活かせる環境での使用が向いています。毎日、水拭きするのであれば、水を捨て忘れて、水が悪くなってしまうほどの日数、放置してしまうこともないので、給水機構の掃除は、問題にならないと、アイロボットは考えたのかもしれません。

まあ、どんな床材の掃除を想定しても、給水機構を取り外して、しっかり洗えるようにするほうが親切だとは思うのですが。

比較ポイント7;ランニングコスト

ブラーバシリーズのおもなランニングコストは、消耗品。具体的にはクロス類とバッテリです。

クロス類について

300シリーズでは水拭きも、乾拭きも、専用クロスも、市販のクロス類も使えますし、最初から付属するクロスも最大50回までしか洗えないということもありません。
洗濯機だと、布地が傷みやすくなるので、ふだんは手洗い、時々、酸素系漂白剤で除菌殺菌してあげると、クロスを長持ちさせることができます。また、市販のマイクロファイバーや、シートモップ用のシートも使えるので、なおのこと、コストパフォーマンスが良いです。

ブラーバジェットの場合、使い捨てクロスを使うか、洗濯可能な交換パッドを使うかによっても、ランニングコストは変わってきますし、使い捨ての交換パッドの場合は、どれぐらいの頻度で拭き掃除をするかによっても、ランニングコストに違いが生じますが、いずれにしても、ブラーバジェットのランニングコストは、300シリーズに比すれば、どれも高くつくと言わざるを得ません。

先ほども、参考価格帯を確認できるページを掲載しましたが、まとめて比較できるように、一覧表示しておきます。

【ブラーバ300シリーズで使えるおもなクロスの参考価格帯】

参考価格帯>>ブラーバ300シリーズ専用クロス(アイロボット純正品)

参考価格帯>>市販のマイクロファイバークロス

参考価格帯>>市販の使い捨てドライシート

参考価格帯>>ブラーバ互換用クロス

【ブラーバジェットで使えるおもな交換パッドの参考価格帯】

参考価格帯>>標準付属品にはついていない洗濯可能なブラーバジェット専用クロス

参考価格帯>>標準付属品に2個ずつ3セットついている使い捨てブラーバジェットクロス

参考価格帯>>ブラーバジェットの洗濯可能なクロス(互換製品)

参考:ブラーバジェットで、洗濯可能クロスを別途購入すると、本体価格の割安感も薄れる

ブラーバジェットの購入を検討し、洗濯可能な交換パッドを使いたいと思われている方は、洗濯可能な交換パッドは別途購入が必要なので、初期投資は、『本体セット+洗濯可能な交換パッド』の費用が必要になります。

ブラーバジェットは、ブラーバ300シリーズよりも、正規の価格は抑えられています。ただ、ブラーバ300シリーズが発売から2年経ち、量販店では、価格が落ちていることもあり、ブラーバジェット購入時、洗濯可能な交換パッドも一緒に購入すると、ブラーバジェットが安いという印象は持てなくなってしまいます。

家電の価格は、時の経過とともに変化しやすいため、参考にアイロボット公式ショップの本体価格と、量販店の価格帯の参考して楽天の安値ショップ一覧などを掲載しておきます。

【アイロボット公式ショップの参考価格帯】

参考価格帯>>アイロボット公式ショップ ブラーバ販売ページ

【量販店のブラーバ300シリーズ参考価格】

参考価格帯>>ブラーバ371J楽天安値ショップ一覧

参考価格帯>>ブラーバ380J楽天安値ショップ一覧

【量販店のブラーバジェット参考価格】

参考価格帯>>ブラーバジェット楽天安値ショップ一覧

【AMAZONブラーバシリーズ商品一覧ページ】
参考価格帯>>ブラーバシリーズ商品

バッテリについて

バッテリの持ち、ひいては交換時期も使用頻度に差が生じますが、ブラーバ300シリーズでは、交換目安が1年半とされていました。ただ、使用状況によっては1年程度で交換になったという声も多く、私の場合は、数えてみたら、1年3カ月ぐらいで交換となりました。

1年半を謳っていても、実際はバラツキがあり、目安だといっても、苦情が多かったのでしょうか。。。。ブラーバジェットのほうは、バッテリがどれぐらいの目安で交換になるという公式なアナウンスはなく『ブラーバジェットが掃除中(掃除が完了する前)に、頻繁にメロディー音を鳴らすようになったら、バッテリの交換時期です』といった表記になっています。

ブラーバジェットのほうの交換時期の目安がはっきりしないため、どちらがもつのかも分かりませんが、購入時の価格帯は、じゃっかん、300シリーズのバッテリのほうが高くなっています。

参考価帯>>純正ブラーバシリーズ交換バッテリ

前回の記事にも書いたのですが、本体に電気を供給するバッテリは互換性のものはお勧めできません。互換クロスを使うのと次元が違い、電気系統はマシン自体の深刻なトラブルの原因となるリスクが高く、互換バッテリを使っていたことによる本体の問題は、アイロボットのサポート対象外です。

また、ブラーバジェットが使っているリチウムイオン電池は、スマホやタブレットでもおなじみですが、海外の携帯電話の類のバッテリが爆発したという報道からも分かるように、充電池のなかでも取り扱いが難しく、粗悪品は爆発事故を起こすようなリスクがある電池だということを留意しておきましょう。

 

まとめ

さまざまな観点からの比較ポイントがありますが、『自分が最も優先したいこと』、逆に『自分が最も許しがたいこと』を明確にすると、選択肢が絞られてきます。

たとえば、『最優先は水拭き機能』と思うならブラーバジェットが良いですし、『最優先がランニングコスト』なら300シリーズのほうが良い。
『何より、ろくな掃除ができない給水機構から出る水で、水拭きするのが我慢ならない』なら300シリーズのほうが良いですし、『何より、クロスやパッドの洗濯云々なんて手間をかけるのが我慢ならない』と思うのなら使い捨て交換パッドが使えるブラーバジェットのほうが良いといった具合です。


もともと300シリーズを使っていた私は、旦那さんの書斎の掃除用にブラーバジェットを買いました。前回の記事にも書きましたが、私の旦那様は、書斎でタバコを吸うため、書斎の床は拭いて拭いても、毎日のようにヤニ汚れが積もっています。

タバコのタール汚れは、そりゃあもう、厄介な汚れで、床は水拭きがガンンガンできるクッションシートを敷いたこともあり、水拭き機能強化型のブラーバジェットのブラーバジェット購入に踏み切ったわけです。まだ、実現していませんが、そのうち、クッションシートを敷きたいと思っている部屋があることも大きいです。

ただ、どちらか一方の機種を選べと言われたら、目下のところ、おもな掃除対象はフローリングですし、性格的に水をうっかり捨て忘れてしまうこともありますし、給水機構の掃除ができないのも痛い。また、すべての部屋を掃除するランニングコスを考慮したり、総体的に考えると、我が家の場合は、300シリーズのほうが良いかなと思ったわけです。

実は、我が家は300シリーズのほうが良いと思ったのには、もうひとつ、大きな理由があるのですが、こちらの理由は、すごく個人的な掃除方法に左右される話で、一般的な比較ポイントとは異なりますから、クロス関連に特化した別の記事で、お話しようと思います。