ここ数年は、毎年、Dysonの掃除機は、メジャーチェンジ、マイナーチェンジの差はあるのですが、何らかの新しい商品を販売しています。

dayson

コードレス(スティック型やハンディ型)掃除機に関しては、一昨年はV6シリーズ、去年はV8シリーズが登場、今年はV7シリーズが新登場しました。

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出典>>ダイソン公式サイト コードレスクリーナー

今年度の新製品が発表された時、『バージョンが、後戻りしてるやないかいっ!!』と、インチキ関西弁での一人突っ込みをしてしまいました(^_^;)

昨年、発売されたダイソンV8シリーズは、一昨年発売されたV6シリーズに比べ、駆動時間が倍に伸び、パワーも向上、それでいて静音性も高くなったなど、コードレス掃除機でも、メイン機として使えることが意識された優れものでしたが、今年の新作シリーズは、V8シリーズよりも、性能が劣り、価格が抑えられた製品です。
というのも、ダイソンは、販売戦略的にV8をハイエンドモデル、V6をローエンドモデルとみることにしたようで、性能と価格がV8シリーズと、V6シリーズの間に位置するミドルレンジ製品を加えた格好です。そこで、V8と、V6の間、つまりV7というシリーズを発表したわけですね。

では、三者には、どのような特徴や違いがあるのでしょうか?

今回は、ダイソンV8、ダイソンV7、ダイソンV6の違いについて、まとめていきたいと思います。

ダイソンV8、ダイソンV7、ダイソンV6おもな性能比較

ダイソンV7、V8比較

ダイソンのコードレス掃除機本体の主な性能比較をまとめると、上の表のようになります。
V8シリーズがハイエンドモデルだけあって、三者のなかでは優れた点が多く、V6よりは7のほうが上ということが確認できます。

では、この表にそってV7シリーズの特徴や、V6シリーズやV8シリーズとの違いを具体的に比べていきたいと思います。

搭載モーターも本体性能や価格に影響する要因

ダイソンの掃除機は、サイクロン方式の掃除機です。
モーターで風を巻き起こし、吸引したり、ゴミや埃を遠心分離したりといった方式の掃除機です。

そのため、モーターの性能いかんが、掃除機の性能にも大きく関わっています。

たとえばキャニスター型(コード付き)の掃除機でも、サイクロン方式用のモーターが必要で、現在、主力のコード付き掃除機製品には、ダイソンデジタルモーター(DDM)V4が搭載されています。

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ただ、DDM V4はコード付きの掃除機に搭載されるモーターなので、バッテリ駆動のコードレス掃除機とは違った視点で開発されたモーターです。

現在、ダイソンの主力製品のコードレス掃除機用途に搭載されているモーターは、V8、V7、V6のいずれか。
コードレス掃除機の製品名につく、V8、V7、V6といったバージョン名も、モーターのバージョン名に起因しています。

どんなモーターを使うかが掃除機の性能差に関わるということは、どんなモーターを使うかが、製品価格にも影響するということです。これを踏まえた上で、三者の性能や価格を比較すると、違いや特徴が分かりやすくなります。

ダイソンV7の吸引力はV6と同じ、V8は両者と比べ吸引力が15%高い

V8とV6ではモーターを制御する基盤の性能に違いがあります。

V8は、基盤のエアフロー(空気の流れ、通り道)を改善することで、基盤に搭載された制御チップの冷却効果を高め、モーターのパワーを上げる(回転数を増やす)ことができるようになりました。

V6に比べると、放熱、冷却効果も向上し、モーター回転をさらに高速化することが可能になったので、ダイソンV8シリーズでは、V6シリーズでは350Wだった出力を、425Wに伸ばしています。
結果的に、V6シリーズに比べて、V8シリーズでは、吸引力を15%アップさせることに成功しました。

ただ、V8シリーズの価格が上がってしまったのは、V6よりも優れたV8モーターも要因のひとつです。
そのため、V8より、価格を抑えたいV7シリーズで採用されたモーターは、V6に一部改良が加えられたものとなりました。

結果的に、V7シリーズの吸引力に関しては、ダイソンV6シリーズと同程度となり、V8シリーズのほうが上位モデルという位置づけになります。

簡単に言ってしまえば、内部の中核機能は旧型で安いほうを採用したということです、はい。

ダイソンV7では、V6シのバッテリ最長駆動時間を10分延長、V8より10分短い

コードレス掃除機は、電源ケーブルなし、バッテリから電流の供給を受け、掃除機を動かします。
そのため、駆動時間に限りがあり、バッテリの消耗を抑える技術の改良も研究されてきました。
V8シリーズでは、V6シリーズに比べ、バッテリ駆動時間を、最長20分から最長40分まで伸ばしています。

V7シリーズでは、V8シリーズで採用された電力機構の仕組みも取り入れられ、V6シリーズに比べると、最長駆動時間が10分伸びました。でも、V8と同程度とはいきません。

というのも、V8モーターは、モーター自体が、V6モーターと同じ電力量で、よりパワフルな出力が出るよう設計されるなど、モーターそのものの電力機能も優れているのです。
V7シリーズでは、V6シリーズ時代のモーターを最大限活用するためV8で採用された技術が応用されましたが、モーターそのものの仕様が異なるため、V8モーターと、まったく同じ効果は得られないのです。

そのため、ダイソンV7では、V8と類似の技術を用いて、V6よりも最大駆動時間を10分延長することになりましたが、V8よりも最長駆動時間は10分短くなっています。

参考:ヘッドの種類によっても最長駆動時間は変わる
ダイソン さまざまなヘッド

掃除機のヘッドは、内側にローラーがあるモーター駆動のものと、そうでないものがありますが、ヘッド内側にモーターがあるものは、ヘッドにも電力をもっていかれることになります。

現在は、ダイソンに限らず、価格が一定以上の掃除機のメインヘッドは、内部にローターがあって、ヘッド自体が電力を消費します。

仕様書として公表される最長駆動時間は、国内の掃除機の性能指標表記のガイドラインにのっとり、メインヘッドをつけずに、本体のみを駆動した時間表記です。

V8シリーズやV7シリーズに標準搭載されているメインヘッドも、内部に回転ローラーがあり、ヘッド自体も電力を消費しますから、実際に使う場面では、最長駆動時間は短くなります。

ローラー駆動のモーター型のヘッドを装着した状態では、最長駆動時間が10分程度短くなります。
V8シリーズなら、最長駆動時間は30分程度、V7シリーズなら最長駆動時間は20分程度と考えてください。これは、公式サイトでも案内されていますので、注意しましょう。


出典>>ダイソン公式サイト V7製品特徴

運転音は、V8シリーズと並ぶ

V8シリーズは、V6シリーズに比べ、運転音を50%減少させることに成功しました。
Dyson V8では、新たなに、さまざまな吸音材が用いられ、運転音を抑える仕組みを実現したからです。

V7シリーズでも、V8シリーズ同様の吸音材が用いられ、V6シリーズに比べるとV8同様、運転音を50%減少させることに成功しました。

このようにモーターなどのパーツに直接関係ない部分では、積極的にV8で開発された技術が応用されているというのもV7シリーズの特徴です。

V7シリーズの操作性はV8シリーズと同じ設計が採用されている

さて、内部的な改良に関してはV6の仕様に引っ張られている観も否めないV7シリーズですが、ユーザ操作に関わるデザインなどは、V8シリーズの設計が採用されています。

そのため、見た目、外観は、V6シリーズよりも、V8シリーズとそっくりです。

たとえば、V6シリーズとV8シリーズでは、通常運転と強運転の切り替えや、ゴミ捨ての操作ボタンなど、ユーザー操作に関わるデザインにも違いがありました。

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V7シリーズでは、V6シリーズで使い勝手が悪かった運転の通常モードと強モードの切り替えや、ゴミ捨てがワンタッチでできる仕組みは、操作感が向上したV8シリースにあわせています。

V6シリーズでは後方のMAXボタンを押す、押さないで、動作モードをチェンジしていましたが、V8シリーズからは、現在MAXモードか、通常モードかを、切り替えスイッチで行うようになったため、電源を入れる前から、現在、どちらの動作モードか確認することができます。

またV8シリーズでは、ゴミ捨てのためのレバーも上部に移動、操作しやすくなっています。


出典>>ダイソン公式サイト

V7とV8シリーズのカタログなどに、『衛生的なゴミ捨て機能』とあるのも、両者がダイソンのコードレス掃除機のなかでは、もっとも利便性が良いタイプのV8で採用されたゴミ捨て機能を搭載しているからです。

ダイソンV7コードレス掃除機とは、ダイソンV8シリーズとダイソンV6シリーズの折衷仕様だと分かる

このように、内部的にはV6シリーズに近いV7シリーズですが、V8シリーズで開発した新しい技術を取り入れることができる部分には、V8仕様を積極的に取り入れ、価格を抑えた製品に仕上がっています。

ただ、今はまだ、ダイソンV7シリーズよりも、V8シリーズを購入する人のほうが圧倒的に多いです。

というのも、V7シリーズは今年度の新製品ということで、価格の割引き率が低いからです。

価格についての考え方

V7シリーズにも種類があるので、選び方のポイントは、次回に、書きたいと思いますが、今はまだ、V7シリーズを購入するのなら、V8シリーズを買ったほうが、お得感があります。
まずは、標準小売価格から確認してみましょう。

公式直販の標準価格と、量販店での価格


出典>>ダイソン公式サイト 主力コードレス掃除機一覧ページ

実は、ダイソンの掃除機は、シリーズが同じでも、標準搭載しているメインヘッドや付属品の違いにより、複数の種類の製品があり、価格も違ってきます。

このあたりの種類の話は、次回に選び方のポイントともに書いていこうと思いますが、まずは、ざっくりと、参考の標準価格帯を見てみると、V6シリーズは5万円台~、V8シリーズは8万円台~といった価格帯になっています。

このV6シリーズとV8シリーズの間の価格帯モデルとして、7万円台のダイソンV7シリーズが出たということになりますね。

ちなみに、図のなかにある、ちょっと価格が高めのV6シリーズは、直販限定モデル。
量販店では取り扱っていない商品となります。
ダイソンの公式直販でしか買えない色の商品で、付属品も、他のV6シリーズには標準でついていないものがついてきたりしますが、本体の性能そのものは、他のV6シリーズと変わりません。

量販店での現在の価格帯を確認すると、6万円台から、V8シリーズが購入できる

家電製品は、発売から時間が経過すると、価格が安くなっていきます。
そのため、V7シリーズも、今後、価格が安価になっていくと思うのですが、今年のダイソンの新製品ということになりますから、まだ発売から日が浅く、V7シリーズは、価格が安くなっていません(^_^;)

そのため、今、V7シリーズとV8シリーズのどちらかの購入を検討するのなら、V8シリーズの購入を検討するほうがお勧めです。

操作性がV8と同じで、なおかつ、V8のほうが性能が高い上に、価格がV7と差がないのでは、V8を買ったほうがお得ということですね(*^_^*)
V7シリーズの購入にお得感を感じられるようになるのは、もうちょっと時間が必要。そのため、今はまだ、V7シリーズなら、V8シリーズを購入するという方が多いのです。

ぶっちゃけ、7万円出せば、量販店でV8シリーズが購入できますから。
>>ダイソン直販サイト●割引き対象機種のセールページ

>>ダイソン直販サイト●コードレス掃除機一覧ページ

市場価格の参考のため、V7シリーズやV8シリーズの安値ショップ一覧などを掲載しておきます。

【ダイソンV8シリーズ:楽天の安値ショップ一覧】

>>ダイソンV8シリーズAbsolute

>>ダイソンV8シリーズFluffy+

>>ダイソンV8シリーズFluffy

>>ダイソンV8シリーズAnimalpro

【ダイソンV7シリーズ:楽天の安値ショップ一覧】

>>ダイソンV7シリーズFluffy

>>ダイソンV7シリーズAnimalpro

目下のところ、ダイソン公式ショップでの取り扱いで、一般の家電量販店での取り扱いはありませんが、V7シリーズにも、メインヘッドのが2つついて、付属品に他のモデルにつかないミニソフトブラシが付属した『ダイソンV7 Absolute』というモデルが追加されました。

>>ダイソンV7シリーズAbsolute

【Amazonでの取り扱い商品】

>> V8シリーズ商品一覧

>>V7シリーズ商品一覧

ダイソン公式直販のセール情報にも注目

ダイソン製品は、しばしばダイソンの公式直販オンラインショップで、お買い得なセールが実施されます。
毎月、掃除機がセール対象商品になるとは限らないのですが、V8シリーズがヒットした後、昨年後半あたりからは、セール自体は、毎月実施されるようになりました。

ダイソン製品の購入を検討するときは、一度、ダイソンの公式直販ショップを確認してみるとよいと思います。

セール中、価格は量販店と大差ないというケースが多いですし、公式直販ショップのサポートが購入店のサポートとなりますから、直販サイトでの購入サポート体制が、もっとも迅速かつ、信頼性も高いといえます。

また、量販店では取り扱いない直販限定モデルがセール品に並ぶ機会もあるので、セール中は、直販ショップでの購入者が多くなるといった特徴があります。

ダイソン製品は、決して安い買い物ではないのではないので、サポートに万全を期したい方、限定モデルに興味がある方は、公式サイトのセールを狙ってみるというのも良いと思います。

>>定期的なダイソン公式直販セールページ

セールから外れている期間もありますが、しばらくすると、何らかのセールが始まっているので、ダイソン製品がお好きな方は、時々チェックするのがお勧めです(*^_^*)



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