時々、他の化粧品に浮気しますが、結局、私が舞い戻ってしまうのはSK-Ⅱ。
最初に20代で使った時は、そんなに良いという実感はありませんでしたが、40を過ぎてからは、SK⁻Ⅱ以上に良いと思える化粧品はありません。

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それは、つまり、私が歳食って、肌の機能の衰えが隠せないものになったということなのでしょう(^_^;)

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肌の機能は生活習慣やストレスなどでも乱れ、肌トラブルを引き起こすため、SK-Ⅱ、米肌、ライスパワーなど、酵母系スキンケアが若い人に向いていないということではありません。

ただ、酵母系スキンケアは、肌が本来持つ力を改善したり、衰えを食い止めたりする作用が期待されるため、結果的にエージングケアという印象が強いスキンケアです。

実際は、肌も、体の健康と同じで、歳食ってから慌てるより、若い頃から配慮するほうがいいというのが現実です。

ただ、若い頃のほうが肌の機能の乱れの実感は小さいですし、即効性がある化粧品のほうが『良い』、『悪い』の判断がつきやすいこともあり、酵母系スキンケアは30代以上の女性の人気が高い化粧品といえます。

そもそも、『ピテラ』とは?

SK-Ⅱの基礎化粧品は、CMでも、カタログでも、『ピテラ』という言葉を耳にしますよね。
そもそも、ピテラとは何なのでしょう?

お酒を造る杜氏の手が美しいことは、昔からよく知られた話ですが、杜氏の手が美しいことに着想を得て、1970年代から、天然酵母の効果を化粧品に取り入れるために科学的な研究をはじめます。

sk2 ピテラ

【SK-Ⅱ〈ピテラ〉】と名付けられる成分は、お酒を造るときに使われる天然酵母を特殊な条件で発酵させ、抽出したエキスであり、人工では決して再現できない肌に良い成分を理想的なバランスで含んでいます。

当時は、天然酵母の力をスキンケアに活かすというのは、世界初の試みでした。
ただ、発売当初は、『Secret KeyⅡ』というネーミングだった『SK-Ⅱ』が成功したこともあり、その後、化粧品メーカーのみらず、酒造メーカーからも、次々と酵母系スキンケアが発売されることになりました。

(蛇足ですが、旧マックスファクターが、『Secret Key』というシリーズ化粧品を販売したため、それと区別するために『Ⅱ』がつけられました)

SK-Ⅱ“ピテラ”の代表的な効果

sk2 効果

ピテラは、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、有機酸が豊富に含まれています。
美白効果も期待できますが、これらは肌の機能を調整し、ターンオーバー(代謝)を活性化する働きがあり、ピテラに含まれるNMF(天然保湿因子)は、肌の水分補給や水分保持に直結した成分です。

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SK⁻2が、アンチエージングケアというイメージが強いのは、加齢とともに衰えていく一方の肌の機能を改善し、角質細胞の乱れを根本から改善するという効果が期待できるからです。

ターンオーバーの力も弱まると、肌の水分の補給、保持が上手くできなくなりますから、乾燥、逆に過剰な皮脂分泌、くすみなど、さまざまな肌トラブルの原因になります。

参考:NMF(天然保湿因子)とは?
天然保湿因子

角質層は肌の最上層にあり、活動を停止した細胞がレンガのように20層ほど積み重なりあっています。
図は、イメージですが、角質間に、しっかり水分が保持された状態にあると、肌のキメが整い、ふっくらした状態になります。

逆に、水分補給に乏しく、水分保持機能が失われると、角質は、ガタガタになり、崩れてしまう箇所も現れる。つまり、皮膚がガサついたり、めくれたり、皺が深くなってしまいます。

肌の保湿機能に大きな役割を果たしているのが、セラミドやアミノ酸。
NMFとは、Natural Moisturizing Factorの略、日本語では『天然保湿因子』と訳されます。
NMFは、タンパツ質が分解された時に生じるアミノ酸が主な成分であり、水分を取り入れ、水分を抱え込んで逃さない性質を持ちます。

NMFは、細胞間皮質とともに、角質層の水分を閉じ込め、水分を保持するのに大きな役割を果たしているのです。

肌本来の機能の改善効果が期待できる酵母系化粧品はSK-Ⅱだけではない

肌本来の機能の乱れや衰えを改善する効果が期待できる酵母系エッセンスはピテラだけではありません。
先ほども触れたように、SK-Ⅱは酵母系スキンケアの先駆けであり、イメージ広告も長期間に及んでいます。

そのため、特許を取得したピテラが特に有名ですが、ピテラが持つ特徴は、基礎化粧品に使われる他の酵母エキスにも共通した内容となっています。

有名どころでいえば、KOSEの米肌や、ライスフォースの基礎化粧品で使われる酵母エキス『ライスパワーNO11』、サントリーのエファージュの『ラビス』といった酵母エキスも、肌本来の力を取り戻すことを目的として化粧品に配合されている成分なのです。

確かに、SK-Ⅱが登場した時は、天然酵母の力をスキンケアに取り入れるという試みの製品は史上初のことでしたが、その後、酵母由来の美容エキスの研究が進み、現在は、さまざまな種類があるということです。

それでも、他の酵母系スキンケアに比べ、SK-Ⅱの価格が高くて、特別視されるのは、配合される酵母系エッセンスの濃度の高さが、他の化粧品とは一線を画しているからだといえるでしょう。

SK⁻Ⅱが特別視される最大の要因は、贅沢な成分構成にある

出典>>SK-Ⅱ公式オンラインショップ楽天市場

もともと、SK⁻Ⅱは、『本当に良いものを作る』ことをコンセンプトとして開発されました。

発売が1980年代半ばですから、バブル期を挟んでいることも背景になっているのでしょう。
価格が高くなるのも承知のうえで開発された基礎化粧品で、成分の配合は、かなり贅沢です。

たとえば、SK⁻Ⅱの売れ筋NO1、30年、ロングセラー商品でもあるフェイシャルトリートメントエッセンスは、発売当初から、ほとんど、化粧水の配合成分が変わっておらず、およそ9割がピテラを含む液体(ガラクトミセス培養液)だといいます。

それが『贅沢』と言われてもピンとこない方のために、知名度の高いKOSE米肌の肌潤化粧水と、SK-Ⅱのフェイシャルトリートメントエッセンスの原材料表記と比較してみます。

食品でも、化粧品でも、原材料表記は割合の高いものから記載されています。

たとえば健康や美容のために飲む青汁でも、値段が高い青汁は野菜の割合対が高いため、最初のほうに野菜の名が登場します。

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一方、価格が安価な青汁は、最初のほうに原材料の価格が安い添加物や糖類の表記が並び、原材料費が高い野菜は、最後のほうに記載があるだけ、その実、ほとんど野菜が摂取できない製品だったりします。

化粧水の場合、米肌の肌潤化粧水のように、120mlで5000円程度の価格の化粧水でも、原材料として最初のほうに表記されるのは、『水』、『BG』、『エタノール』、『グリセリン』などが一般的で、おもな美容成分の割合は、それよりも低いことが分かります。

繰り返しますが、米肌は価格相応に美容成分を配合した一般的な配合です。
つまり、水よりも、圧倒的に高い割合の美容エッセンスから構成されているSK-Ⅱの化粧水は、むしろ、贅沢過ぎる成分構成になっていて、価格が吊り上がるのも当然といえば、当然といえます。

ただ、濃度が高いから、誰しもに良いかというと、一概に、そうとはいえません。
肌機能の改善を目指すスキンケアは、短期スパンでは逆効果になることも、ありますし、もっと緩やかな作用のほうが肌質に向いている方もいらっしゃるからです。

酵母系スキンケアは、ターンオーバーを考慮しないと肌に合うか、合わないかの判断ができない難しさがある

まだ、私が二十代だった頃、結婚式の10日ぐらい前からSK-Ⅱのケアを始めて、『肌が荒れた』と泣いている同僚がいました。

今の私なら、止めてあげることもできたのですが、当時は、私も知識がなく、私も、高い化粧品は、良いほうに即効性があると勘違いしていました。

そのため、単純に『彼女の肌には合わなかったんだろうな』と思ったことを覚えています。

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もちろん、結婚式という人生の一大イベントでしたから、マスクも毎日やっていたようです。
ここで思い出していただきたいのは、SK-Ⅱほか酵母系のスキンケアは、悪化したり、衰えたりしている肌の機能を根本的に改善しようとする化粧品だということです。

彼女は仕事と、結婚式の準備で寝不足の日々が続いており、お肌の調子も悪かったのだと思います。
そこに、肌質を改善する化粧品、しかも効果も高いものを、念入りに使ったのですから、肌は現状を改善しようと働き出すわけです。

肌の機能が弱まり、肌の状態が悪いところに、肌の機能の活性化を促せば、肌内部の汚れや毒素を排出するために吹き出物が出来たり、傷んだ角質が剥がれたりすることもあります。

この辺りは、個人差があり、現状の肌の状態も絡むことですから、肌が生まれ変わるのに、そういうことと無縁の人もいれば、一時期、肌の状態が悪化してから良いほうに向かう人も、成分が強すぎて合わない人もいます。

肌のターンオーバーも個人差がありますが、肌機能そのものを改善するというタイプのスキンケアは、30日程度から40日程度、経過を見ないと、合うか、合わないかが分からないという難しさがあります。

今になって思えば、結婚式の10日ほど前という時期を考えると、彼女はセラミド配合の化粧品でのケアのほうが良かったのだと思います。

参考:即効性を求めるのなら、酵母系のスキンケアより、セラミド配合のスキンケアに利がある

肌の乾燥も、肌の脂っぽさも、肌の水分補給、水分保持能力が弱っていることが要因ですし、潤いのあるモチモチの綺麗な肌にも水分は欠かせません。

根本的にトラブルに強い肌にするためには、弱った肌本来の機能を全体的に回復してあげないといけませんが、肌の状態を回復するのに、即効性を求めるなら、外側から水分を叩きこんで、水分を保持させるセラミド配合のスキンケアに利があります。





敏感肌や乾燥肌の人も安心して使える化粧品として人気が高い商品の例は、ディアンシア製品でしょうか。
『ディアンシア』なんて知らないという方もいらっしゃると思うのですが、ディアンシアは『ポーラ・ORIBIS』の敏感肌専用ブランドで、製品の研究はポーラ研究所で行っています。

敏感肌専用ブランドということで、アトピーや乾燥肌の人も、刺激なく水分補給、保湿がしやすい化粧品として知られています。

一方で、オイリー肌の人にとっては、さっぱり感が弱く、物足りなさを感じる方も多いようです。

SK-Ⅱが合うか、どうか、心配な方は、類似の作用を持つ他の商品のトラアルセットを試してみるのも手

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SK-Ⅱは、総じていえば、化粧水も乳液、美容液、クリームも、さらっとした使用感のものが多く、フェイシャルトリートメントエッセンス(化粧水)を使う前に、浸透力をあげるため、クリアローション(ふき取り化粧水)も使います。

そのため、肌の乾燥の酷い肌の人が使うと、ピリピリ感や、痒みを覚えやすい傾向にあります。
SK-Ⅱを試してみたいと思っても、肌がひどく乾燥している状態の時は、注意が必要です。

仮に、改善に向かう過程であっても、違和感があれば、使い続けるのは難しくなりますし、SK⁻Ⅱは価格が価格だけに、無駄金を使ってしまったと思えばストレスにもなります。

SK-Ⅱのサンプルやトライアルセットについては、次の記事としてアップしますが、公式な無料サンプルは、公式にはネット上の取り扱いはなく、百貨店などにあるSK-Ⅱに行かないと貰えません。

トライアルセットのようなものはありますが、1万円程度の値段がするので、安価とはいえない額です。

そのため、SK-Ⅱが合うか、合わないか、心配な方は、まず、類似の作用を持つ酵母系スキンケアを使ってみて、自分の肌の様子を見るというのも手だと思います。

いろいろな製品がありますが、酵母系スキンケアの代表的な商品で、千円代のトライアルがあるものを、いくつかご紹介しておきます。

トライアルセット
KOSE 米肌トライアルセット公式サイト


ライスフォーストライルセット公式サイト


サントリー・エファージュトライアルセット公式サイト

その他、秋から冬にかけては、オールインワンは物足りないと感じる方も多いと思うのですが、春から夏にかけて記事をご覧になってくださった方を考慮して、オールインワンタイプの酵母系スキンケアもあることをつけくわえておきます。

これは、発売間もない頃、記事にしているので、興味がある方はご覧になってください。

話題のライスパワーエキスNo11 お米の力でお肌のアンチエージング ☆彡 ライスビギン『オールインワンエマルジョンNo11』

 

次回は、SK-Ⅱを始めるに知っておきたい公式商品や平行輸入品の違いなど、SK-Ⅱ商品の購入に関する注意点の記事をアップしたいと思います。

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