ナチュラルクリーニングは合成洗剤を使わないお掃除やお洗濯全般をさします。

もちろん、重曹やセスキ炭酸ソーダといったアルカリ剤や石鹸ほか天然、自然由来の洗剤を使いお掃除するだけでも良いのですが、洗剤の効果をアップ、あるいは新たな効果をプラスしたい思うと、アロマで使われる精油や、ハーブの力を借りることになります。

さまざまな精油

スポンサーリンク

たとえば、ナチュラルクリーニングのお掃除でカビ対策をするために、自家製の防カビ剤を作ろうと思うと、重曹やクエン酸だけでは作れません。

ですが、防真菌(カビ)作用を持つ精油やハーブをくわえてあげれば、天然の防カビスプレーを自家製できます。

でも、成分が分からないと、どんなものを加えたらよいのか分からないですよね?

精油をくわえて、防カビ剤を作るのなら、精油の成分を知らなければならないわけですが、精油ひとつひとつの種類ごとに作用効能を覚えなくても、おもな成分ごとにループ分類を確認することで、『防カビ剤を作るのなら、この系統の精油を使おう』と判断がつくようになります。なぜなら、同じグループに分類された成分は、同じ、あるいは類似の作用効能を持つものが多いからです。

「保湿効果の高い化粧水を作るのなら、この系統の精油を使おう」とか、「リラックス効果の高いソルトバスにするには、この系統の精油を使おう」と、精油のさまざまな用途でも、成分分類が目安になります。

この精油の成分のグループ分けに使われているのが、官能基から見た分類です。

 

精油(エッセンシャルオイル)を構成する3つの元素

アロマで使われる精油(エッセンシャルオイル)は、さまざまな成分の化合物ですが、おもに炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3元素が結合し、これらの並びの違いで芳香や作用が違っています。

 

精油の官能基からの分類

エタノール

たとえば、アルコール類は、官能基は「-OH」(ヒドロキシル基;hydroxyl group)です。
水素(hydrogen)と酸素(oxygen)の化合物だからですね。

ナチュラルクリーニグでも頻繁に登場するエタノールは、『C2H5OH』。
理科の実験で使ったアルコールランプに使われているメタノール(メチルアルコール)は『CH3OH』。
後尾の『―OH』の部分は共通していて、共通した官能基を持っているということは、化合物として共通した特徴もあるということです。

精油はこの官能基をもとに類似の特徴を持つ成分がグループ分けされていて、精油に含まれる成分のグループを見ることで、その精油の、おもな作用効能が分かるようになっています。

これから、

スポンサーリンク

①炭化水素類 ②アルコール類 ③アルデヒド類 ④ケトン類 ⑤フェノール類 ⑥フェノールエーテル類 ⑦エステル類 ⑧酸化物(オキサイド)類 ⑨ラクトン類

についてまとめていきます。

この先、さまざまな精油を使ったレシピを掲載していくときに、使う精油が、どんな作用効能を持つグループなのか分かるように、このページを参照する予定です(*^_^*)

 

①炭化水素類

炭化水素類には、モノテルペン炭化水素類とセスキテルペン炭素水素類があります。

モノテルペン炭化水素類

モノテルペン炭化水素類

代表精油

オレンジ、グレープフルーツ、サイプレス、ジュニパー、セロリ、ジュニパー、ティーツリー、ビターオレンジ、フランキンセンス、ベルガモット、マジョラム、マンダリン、レモン、ローズマリーなど

セスキテルペン炭化水素類

sesukiterupen

代表精油

イランイラン、シダーウッド、ジンジャー、スパイクナード、シダーウッド・ヒマラヤなど

②アルコール類

アルコール類には、モノテルペンアルコール類、セスキテルペンアルコール類、ジテルペンアルコール類、脂肪族アルコール類、芳香族アルコール類があります。

ここではおもなモノテルペンアルコール類、セスキテルペンアルコール類、ジテルペンアルコール類を、表にまとめました。

モノテルペンアルコール類

モノテルペンアルコール類

代表精油

シトロネラ、スパイクラベンダー、ゼラニウム、ネロリ、パルマローザ、ペパーミント、ラバンジン、ローズ、ローズウッドなど

セスキテルペンアルコール類

セスキテルペンアルコール類

 

代表精油

サンダルウッド、パチュリなど

 

ジテルペンアルコール類

ジテルペンアルコール類

 

代表精油

微量な含有の精油としてクラリセージ、ロックローズなど

 

③アルデヒド類

アルデヒド類

スポンサーリンク

代表精油

テルペン:レモングラス、レモンユーカリなど

脂肪族:スイートオレンジ、ビターオレンジ、マンダリンなど

芳香族:シナモンなど

④ケトン類

ケトン類

代表精油

カンファー、スペアミント、セージ、ターメリックなど

⑤フェノール類

フェノール類

代表精油

オレガノ、クローブ、シナモン、タイムなど

 

⑥フェノールエーテル類

フェノールエーテル類

代表精油

アニス、サッサフラス、タラゴン、フェネル、ナツメグ、バジルなど

 

⑦エステル類

エステル類

代表精油

カモミールローマン、クラリセージ、ジャスミン、マンダリン、ラベンダーなど

 

⑧酸化物(オキサイド)類

酸化類(オキサイド類)

代表精油

カモミールジャーマン、カルダモン、ユーカリグロスプ、ユーカリ・スミティ、ラベンサラなど

 

⑨ラクトン類

4ラクトン類

代表精油

ミカン科やセリ科の植物から抽出された精油に含まれている場合が多い

ラベージなど

参考文献など

アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!

新品価格
¥1,620から
(2016/6/13 01:59時点)

カラーグラフで読む精油の機能と効用 : エッセンシャルオイルの作用と安全性を図解

クローブ精油[30ml] 【正規輸入品】 NOWエッセンシャルオイル(アロマオイル)

新品価格
¥1,780から
(2016/6/13 01:58時点)

GAIA エッセンシャルオイル クローブ 5ml

新品価格
¥830から
(2016/6/13 01:54時点)

スポンサーリンク