AURO(アウロ)はドイツの自然塗料メーカー。世界30カ国以上で事業を展開しています。100%天然素材で出来た木材、床材用の塗料が主力製品。

AURO製品は、人間やペットの口に入ってしまっても無害なよう開発されています。
シックハウスといった化学薬品アレルギーの要因となる合成物質は含んでいませんし、主原料となる植物は人体に影響がないよう、契約農家でオーガニック生産です。
そのため、農薬が引き起こす環境への間接的な問題とも無縁。
また、自然の浄化作用ですべての成分が分解されるよう開発されているため、海、山河を汚染することもなく、余った製品を乾燥させ、土に撒けば肥料になります。

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さまざまな用途に使える万能型ナチュラル洗剤でのフローリング掃除はトラブルも引き起こしやすい

そもそも、床掃除の基本は乾拭き。
単純な水拭きでも、雑巾の絞り方が甘ければ、床を傷める原因になります。ただ、実際は乾拭きだけでは、落とせない汚れもあり、フローリング掃除において、水分を使う掃除を無視することもできませんよねえ……。

そのため、ナチュラルクリーニング関連の書籍では、フローリングを対象に、重曹水や、クエン酸といったナチュラル洗剤を使う掃除方法を掲載していますが、内容がしっかりしている書籍ほど、条件付き。
『これはあくまで、コレコレこういう床が対象だ』という但し書きがあり、一般的なナチュラル洗剤を使ったフローリングの掃除を、勧めているわけではないという印象を受ける記述も散見されます。

一口にフローリングといっても、種類や条件に差があり、施されている塗装処理やワックスも違う。そして、水気を使った床掃除は、個々の環境にあった掃除方法をとらないと、床がひび割れたり、反ったり、ワックスの白化といったトラブルが起こりやすいのです。

 

フローリングの水拭きは、さまざまな条件ありき

つまり、水気を必要とするフローリングの掃除は、床材の種類、塗装処理や、ワックスの種類、個々の部屋の湿気湿度なども含め、さまざまな条件を考慮して行わなければなりません。そのため、本来、床の保護という観点が欠落した万能型のナチュラル洗剤云々という観点から語るような話ではないのです。

それでも、ナチュラルクリーニングを謳った書籍は、一般的なナチュラル洗剤を使っての掃除を提案している手前、床を水拭きしたいときに、どうしたらいいか掲載しないわけにはいかない。だから、条件付きの一般論を掲載している。
条件すら、ろくに掲載されていない書籍の場合、対象となる家屋のフローリングの資材は、合板フローリングであることが大前提、無垢床は対象にしていません。
そういう違いを切り捨てた上での一般論でなければ、書ききれない内容になってしまうのがフローリングの水拭き系お掃除なんです。

 

結局、結論は……

結局、フローリングの場合、無理に、さまざまな用途に使える万能型洗剤は避け、床材を傷めないよう配慮されて開発された専用用品を使って掃除するのが、リクスが少なく、床の保護にも繋がるという結論に辿りつきます。

化学薬品を含む製品を避けるとなると、天然素材で製造された製品を選ぶことになり、後者を選ぶ人の間で評価が高い製品がAUROの『No431』、『No680』というわけです。
AURO製品は商品を番号で識別しますが、フローリングの掃除関連の記事で『AUROは良いよ~』と言っている人たちがさす製品も、『No431』や『No680』です。

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参考;合板フローリングと白木・無垢床、AURO製品の関係

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●白木・無垢床
無垢床は、天然木を切り出した一枚板(合板ではない板)を使ったフローングです。木の長所を活かし、湿度調整をしてくれたり、見た目も美しいですが、価格が高く、湿度を調整する木には無数の通気孔がありますから、汚れが木材内部に染み込み込みやすく、手入れも手間がかかります。ちなみに、白木とは、切り出して干しただけの木材のこと。

実際のところ、現在の日本国内の住宅建設において、白木の無垢床がフローリングとして利用される環境は、滅多にないようです。

ただ、AUROは、欧州企業ですし、世界中で商品を販売していますから、これらに塗るワックスも販売しています。それがNo129やNo690です。白木の無垢床の場合は、これらワックスを塗ってからでないと、No431、No680を使った床掃除、メンテンスはできません。また、一口に無垢床といっても、条件が違うので、コーティングに関する情報を施工もとに訪ね、No413やNo680が使える状況にあるのか、ないのか、確認する必要があります。

●合板フローリング
無垢材のように一枚の板から成るのではなく、基材、表面材、表面塗装などの層を構成し、複数の板を張り合わせ、表面加工が行われた材質が使われたフローリングです。
一般的な住宅資材として大量生産されていますから、価格が安価、手入れしやすいという特徴があります。

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つまり、合板フローリングが主流を占める日本国内では、多くの家のフローリングではNo431、No680を使ったフローリング掃除とメンテナンスができることになります。
これら商品は、ワックスの仲間として分類されていますが、No129やNo690といったワックスらしいワックスとは違い、汚れ落し、床の保守が目的の製品です。

 

No431、No680の特徴

ワックスの乳化作用が木材表面(床や家具等)の汚れを落とすと同時に、薄いワックス効果で塗膜を形成されるため、汚れや臭いの定着を防ぎます。
また、ワックス塗膜が床表面の静電気発生を抑えます。 ホコリや汚れが床にくっつきにくくなりますから、日々の清掃効率が上がります。

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AUROの『No431』は、缶入り液体タイプです。
水で薄めて利用します。

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AURO『No680』はシートタイプです。
国内で販売されている平均的なワイパーなら、問題なく使えます。

 

 

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